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【心も体も】老いを楽しみ、自分らしく生きるためのヒント

現代では、多くの人が年を重ねること不安や心配を感じています。
確かに、老化や病気は避けられないものですが、どちらかというと、日々をどのように過ごすかで、人生の充実度は大きく変わります。

仏教では、人が避けられない選択肢の一つとして「老いること」と「病気になること」が挙げられています。
どのようにすれば、元気に心豊かな状態で過ごせるのかを一緒に考えてみましょう。

その前に、少しだけ自己紹介をさせてください。

京都市内で癒しマッサージ鍼灸院を運営。

では、本題へ進みましょう。


①結論:老いや病は「必ずしも」怖いことではない

仏教の教えの中に「四苦八苦」という言葉があります。
その中の「四苦」には「生・老・病・死」が含まれており、「病」は、年齢を重ねると避けられない現象であり、これを完全になくすことは不可能です。
どれだけ健康に気を遣っても、誰しも老い、病気になるものです。

しかし、老いや病をただ受け入れて諦めてしまうのではなく、それを前提にして、どのように日々を過ごすのかが重要です。
「病気になること」を否定せず、それに対して積極的に向き合う姿勢が、これからの人生をより豊かなものにするのです。

②「年齢のせいだと諦めないでください」:この言葉で儲かるのは誰なのでしょう

病院で「年齢のせいだから治らない」と言われた経験をお持ちの方も多いでしょう。
もちろん、老化を遅らせる努力は大切ですが、過剰に期待し「若さ」を取り戻すことだけにお金や時間を費やすと、本質的な問題から目をそらしてしまう危険があります。

例えば、腰痛や肩こり、膝の痛み、高血圧など、加齢による症状に関しても、多くのサプリメントや健康補助食品が市場に出回っています。
コンドロイチンやグルコサミンは関節の健康に、クエン酸やコエンザイムQ10は疲労回復や血圧管理に良いと言われますが、これらの効果が長期的に持続するかどうかは疑問です。

アンチエイジング産業は巨額の利益を生んでいる一方で、自社製品を多くの人に買ってもらおうと必死です。
有名人を広告に利用したり、インターネットで目立つように宣伝するなどの工夫をすることで、私たちに「これを使えば健康になれる」「若さを保っていられる」と期待を抱かせます。

この様な広告・宣伝に振り回されないためにも、自分に合った健康管理や生活習慣の改善に時間とエネルギーを使うことが重要です。

※インターネットで正しい健康情報を得るためのコツは、以下の記事にまとめています。

③老いや病を受け入れつつ、豊かに生きる方法を紹介します

では、どのようにすれば老いや病と向き合いながら、健康的に元気な生活を送ることができるのか解説します。

  1. 体を動かす習慣を身につける
    年齢とともに筋力や体力が低下するのは避けられませんが、適度な運動はそれを遅らせ、健康を維持するために非常に効果的です。
    運動を取り入れることで身体を動かす楽しみを感じたり、気持ちが前向きになる効果を実感できる場合もあります。
    特にウォーキングやストレッチは年齢に応じて取り組みやすい運動です。

  2. バランスの取れた食事を心がける
    年齢を重ねると、食べたものをエネルギーに変える力が落ち、同じ量の食事をしても体重が増えやすくなります。
    食事内容に気をつけて、バランスの良い食事を心がけることが大切です。特に、体に良い影響を与える食品を積極的に取り入れることが役に立ちます。
    例えば、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物、体の中をきれいにするのに良いとされる発酵食品(ヨーグルトや納豆など)を食べることがお勧めです。

  3. 心の健康も忘れない
    肉体の健康だけでなく、精神の健康もとても大切です。
    「年を取ったなぁ」と年齢を否定的に感じると、精神にも悪影響を与えます。
    「今の自分」を肯定的に受け入れることで、心の健康が守られます。
    これまでの人生で学んだことや感じたことは、大きな価値があると考えてみてはいかがでしょうか。

  4. 社会とのつながりを大切にする
    「年齢を重ねるにつれて、仕事や家庭のことで忙しくなり、昔のようにたくさんの人と会う機会が減ってしまう人も多いかもしれません。
    そんな時、一人でいる時間が長くなると、心身に不調を感じてしまうことがあります。
    誰かと一緒に何かをすることで、気分転換になったり、新しいことを発見できたりするかもしれません。

  5. 適切な医療ケアを受ける
    病気や老化を完全に無視することはできませんが、初期の段階で適切な治療やケアを受けることは、症状の進行を遅らせ、生活の質を向上させることにつながります。
    定期的に健康診断を受け、身体に異変を感じた際には早めに医師に相談することが大切です。

※1.の項目で運動をお勧めしましたが、「運動を続けられない」方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。

まとめ:老いや病を恐れずに、自分らしく生きる

現代社会では、老いや病に対して不安を抱く人が多くいます。
実を言うと、私もその1人です。
しかし、仏教の教えにもあるように、老いや病は避けられないものです。
大切なのは、それらをどう受け止め、どのように日々を過ごすかです。

この記事では大きく分けて、次の3つの内容をお伝えしました。

  • 老いや病は自然な過程であり、それを受け入れることが大切です

  • 「若さ」を取り戻すことだけに固執せず、自分自身の健康と向き合いましょう

  • 身体を動かす、バランスの取れた食事、心の健康、社会とのつながり、そして適切な医療ケアが、健康な老いを送るための鍵となります

この記事をご覧いただいた方が「年齢を重ねるって、悪いことばかりじゃないね」と少しでも前向きな気持ちになっていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
普段はX(旧Twitter)で鍼灸やマッサージ、健康に関する情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


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