お弁当のお箸が無くても神様に守られていると思った話
都心での華やかなイベントの帰り道、夜ご飯を食べる時間が無くて特急電車を予約して、駅でご飯を買って社内で食べる事にしました。
ギリギリの乗り換え時間に急いで買ったバラチラシ880円（税込み）。レジの前にあるお醤油（2つ）、ワサビ（2つ）、しょうがを自分で手に取って、会計して電車に乗り込みました。
電車は指定席が完売。出発の20分前だったけど席を予約できてよかった。。席を取れなかった人たちが沢山、デッキにいる。ちょっと優越感でふふ～ん、と鼻歌うたいそうになりながら自分の席へ。
出発時間が来ても隣に人は来ない。この全席予約済みの社内で、私の隣だけ誰もいない。ラッキー！
頭上のランプは緑のランプが二つ並んでいる。きっと誰かが、予約したけど間に合わなかったり変更できなかったんだろうな。分かる、私も時々やってしまうやつだ。見知らぬその人に想いを馳せて同情する私。見知らぬ人との連帯感。大丈夫、あなただけではないよ。
それにしても二席を独り占め！超ラッキー！！神様ありがとうー！！さぁ、ごはんにしようとウキウキとバラチラシを取り出す。海鮮の宝石箱や～（彦摩呂）。美しいなぁ。さぁ、頂きますー！
？？？？
袋の中にはお箸が入っていませんでした。。。レジのお姉さんが入れ忘れたのか。または、ワサビやしょうゆみたいにセルフで取るのだったのか。もしくは、ワサビとしょうゆを2つずつ取ってしまったから、コストオーバーということでお姉さんはお箸を入れてくれなかったのか。保冷剤は二つも入ってる。いやいや、保冷剤要らないからお箸が欲しかったよ！まさか保冷剤2個がお箸代わり？これでご飯を、食べられるか？？と一瞬浮かんだけど、やっぱりナイナイ。
時間はもう21時を回っている。もう何時間も前から私は腹ペコで、ごはんを心待ちにしていた。家に帰るとかなり遅くなる。どうしてもごはんを食べたい。どうしよう。。。
そう、私は「ぜったい何とかする女」。そして「ぜったい諦めない女」。ここで諦めるわけにはいかない。考えるのだ！
ボールペンで食べる気にもなれず、思いついたのはバラチラシの蓋で食べる事。これはいけるかも！試しに食べてみる。食べれるじゃん！二口、三口と食べるうちに、蓋を湾曲させるとスプーンのようになって食べやすい事にも気づく。やっぱりPDCAって大事ね。。やっていくうちに改良されるのね。
そして我に返って周りを見渡す。誰もこちらを見てこない。みんな携帯に夢中になっている。世の中に携帯があってよかった。携帯が無い時代だったら、みんなもう少し周りを見渡しているはず。文明の進化のおかげだわ。先人の皆様、どうもありがとう。。科学振興万歳。
そして何より、隣に人がいなくて良かった！！これもきっと、神様がそうしてくれたんだろうな。隣に人がいたら、バラチラシは諦める一択でした。さすがの私も隣に人がいる状態で、お弁当の蓋でご飯を食べる勇気はないと思います。全く、神さまっていたずら好きだなぁ。喜ばせたり、ハラハラさせたり。そんなエンタメを楽しんでたら、あっという間に降りる駅に着いたのでした。
追記
性格が正反対の夫に、帰宅してこの出来事を話したら「俺には起こり得ない事なので全く意味が分からない」と唖然とされた。
「俺は常にカバンの中に割り箸、コンビニでもらうスプーン、お手拭きを常備している」と実物を見せられたので、今度は私が唖然とした。
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