見出し画像

自#063|自己を巧みに盛って、よりすぐれた自分を演出できるような、新たなスキルが求められている(自由note)

 東方神起のオンラインライブの記事を読みました。ステージの背後の三方向スクリーンには、リアルタイムで、ライブを視聴する世界中のファンの姿が、マルチ画面で映し出されています。リモート通信で、つながった観客から、歓声の声も聞こえます。トークは、基本、韓国語で、世界中から接続している観客のために、リアルタイム翻訳により、13ヶ国語の字幕がつけられています。事前に、アプリ内で視聴券を購入する仕組みで、今回は、日本円で3300円。メイン画面だけでなく、視聴者が好きなカメラアングルを選んだり、さまざまなアングルの画面を、同時に映したりすることも可能です。一度、視聴券を購入すれば、アーカィブで何度でも、両立できるそうです。DVDを買ったようなものでしょうから、3300円は、そう高いとは言えません。観客の数に制限はないし、リアルのライブで必要な、会場費や会場係り、警備員の人件費なども不要ですから、リアルのライブよりも、オンラインのライブの方が、莫大な利益をもたらしてくれると考えられます。

 動画を評価する時に、つけるハートマークのいいねが、エンディングの頃には、2億個を突破したそうです。熱狂的なファンが、ライブ中に次々と、かつての高橋名人くらいの速さで、ボタンをクリックして、ハートの数を増やしたとも考えられますから、さすがに、2億人が見た訳ではないでしょうが、それにしても、莫大な数の観客数です。視聴画面の横には、チャットルームも用意されています。観客たちのメッセージが、次々に書き込まれて行きます。ユンホとチャンミンの二人が、銃を撃つジェスチャーをすると、即座に「撃たれたい!!」が書き込まれます。衣装の切れ目から美しい腹筋が見えると「チラリズム最高!!」と。ライブ中盤に、チャットを使って、直接、ファンと交流する時間も設けられていました。

 通信会社の大手と、大手芸能プロダクションがコラボして、制作しているオンラインライブですから、ステージには、バーチャルな戦闘用ヘリコプターが出現したり、巨大なクジラがゆったりと泳いで幻想的な雰囲気をかもし出したり、スタジオが宮殿に様変わりしたり、炎が上がったりで、臨場感のある(曲に合わせた)映像が、次々に繰り出されて来ます。ちなみに、ライブ配信プラットフォームの名称は「Beyond Live」。これまでのアナログのリアルのライブをはるかに超えるコンテンツを、作り上げると云う意気込みを込めて、この名称をつけたんだろうと推測できます。アーティストが、リアルのライブを実施しなければ、観客はオンラインライブを見ます。オンラインライブと云う新しい文化が始まったことを、東方神起の記事を読んで、はっきりと理解しました。

 アーティストのライブでさえ、オンラインで代替、いや代替以上のすぐれたコンテンツが、作り出されている時代です。まして、会議をやって感じです。会議室のあの密集感は、もう精神衛生上からも、まったく不要です。そもそも、会議には、これまでも、さほどコンテンツはなかったんです。すでに決定していることを、みんなで確認する場だったと言えます。つまりハンコ文化と同じです。どうしても必要だったら、各自がアイデアを持ち寄って、チャットでコミュニケーションすれば、単に密集しているだけの会議とは、比較にならないくらい、すぐれた何か(something)を、生み出すことができます。アイデアを持ち寄ることが大切です。ノープランで参加されると、他の人の有意義な時間を奪ってしまいます。多くの人が、ノープランで参加し、何の意味もなく、長時間拘束されていた会議は、今後、限りなく減少して行きます。それだけでも、生産力は、確実にupします。そもそも、日本では、会議で発言しないことが、美徳でした。ハンコ文化も、会議も、with コロナとともに、大きく変容せざるを得ないわけです。何かを失えば、得るものも確実にあります。

「オンライン映えは光が命」と云う記事を読みました。私も、毎朝、You Tubeの収録をしています。最初の1回目のみ、自分の顔が映らない状態で、収録しましたが、2回目からは、スマホの画面に自分の顔を映し出して、喋っています。時間は、平均して1回、6分前後。その間、自分の顔を見続けています。こんな風に(他人には)見えているんだと云うことが、さすがに毎日、6分も見ていれば、嫌と云うほど理解できます。顔の表情は大切です。気持ちが、凹んでいる時に収録したことは、一度もありません(そもそも、よほどのことがない限り、気持ちは凹みません)。ただ、ネタが暗いと、表情もやっぱり暗くなります。ドストエフスキーネタをやるとすると、明るく、きゃぴきゃぴした感じで喋ると、明らかに嘘になります。ネタの選択によって、表情は変化しますが、ある一定の幅に止まっています。普通に暮らしている人の感情は、振幅の幅が、そう大きくはないんです。Everyone is not Van Gogh.です。ゴッホのような感情の振幅の大きい人は、rareです。正直、そう云う人に、私は、ここ20年以上、会ったことはありません。

 八王子の高校生が、拳銃で自殺したと云う記事が出ていました。高校生でも、普通に拳銃や弾薬を、手に入れることができるわけです。そんなに簡単に入手できるのであれば、アメリカで起こっているような、銃の乱射事件が、日本の学校でも、発生するのかもしれません。こういう事件を起こす人は、直接会って喋るのは、危険かもしれません。じゃあ、まあ、リモート面接でって時代に、突入しているかもです。

 今年のAOと推薦試験は、リモートで実施されることが、ほぼ決定しています。普通の高校生が、自己を巧みに(オランイン上で)盛って、よりすぐれた自分を演出できるような、新たなスキルが求められていると言えます。

 ところで、オンラインで映えるためには、前方からライトを当てることが基本だそうです。3千円くらいで購入できるリングライトを用意して、パソコンの背面に設置します。リングライトは、モードを選択できます。白だと普通にsharp。暖モードだと、顔色の赤みが増し温かみが出ます。黄色だと、まあほど良い明るさ・・・みたいな。

 パソコンの位置が低いと、カメラが下から顔を見上げて写すことになります。下からだと、ほうれい線や目の下のたるみが見え、全体の雰囲気も暗くなります。カメラは、やや上方から写すのがbestだそうです。パソコンを、目線よりやや高めにするのが、ポイント。まあ、そうだろうなとは思います。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?