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【開催報告】TCHよるの部 vol.2

2019年2月12日開催のWS
【TCH よるの部 vol.2】の様子をレポートします。

●よるの部とは。。。?
https://note.mu/takayama_tch/n/n951a0abc7371

●よるの部 vol.1 開催レポート
https://note.mu/takayama_tch/n/na559830871b6

第一回では“マナー”に関する話題が多く、観光客へのマナーリングは高山にとって重要な問題であることがわかりました。

外国人観光客は母国の文化や風習、考え方に沿って行動するためにトラブルが起こりがちですが、彼らも基本的には“郷に入っては郷に従う”ため、事前の周知が相手に届けば改善は見込めるかも。。。?

彼らに、いつ、どのようなタイミングでマナー啓発の情報を届けることが効果的なのか、また、掲示物作成のコストや景観条例などの現実的な制約をどのようにクリアしていけばよいのか、今後探っていきましょう
という話になりました。

さて、第二回はどんな話題が出たのでしょうか??
以下レポートです。

前回は、飲食事業者の方やゲストハウス勤務の方が多かったですが、今回はそれ以外に、お土産屋さん経営、市内の観光施設の責任者、地元在住のWEBライターさんなどに参加していただきました!


●TCHからの情報提供

第一回と同じく、高山観光の動向について情報提供したほか、今回は、平成28年度に飛騨地域創生連携協議会が実施した「飛騨地域外国人観光客動態調査事業」の結果を一部ご紹介しました。

この調査では、飛騨地域を訪れた1,400人以上の外国人観光客にアンケート調査を実施したもので、高山を訪れる外国人観光客の実態がかなり詳しく分析されています。

例えばこれは、
・飛騨地域に期待すること
の調査結果です。

アジアや欧米といった圏域、あるいは旅行者の属性により。その行動やニーズが大きく異なることがわかります。

参加者の方から、「外国人旅行者は、何を求めて高山に来ているの??」という質問があったためにお話ししました。

インバウンド観光の動向は変化がとても早いため、数年先のデータが既に実態を捉えていない ということはよくあるそうです。しかし、定期的にデータを整理し、(あくまで統計からわかる範囲ですが)現状を認識することはとても重要です。

これらのデータは高山市など飛騨地域の市町村のWEBサイトでも公開されておりますので、気になる方はぜひご一読ください!
もしくは、TCHに来ていただければスタッフが内容を要約します!!

【平成28年度 飛騨地域外国人観光客動態調査事業】


●マナーについて

今回も、マナーの話題は非常に多かったです。
業種をまたいだ課題であることがはっきりしてきました。

飲食業界では、持ち込みやオーダーしないお客様の入店が課題となっていましたが、お土産店や観光施設では、ごみ捨てや分別喫煙なども問題になっているようです。

ただし、
“外国人=マナーが悪い”というのは誤解
必要な情報がきちんと伝われば望ましくないトラブルは防げるのでは?
という意見が出たのは前回と同様でした。

マナーとは少し違いますが、一方通行の逆走や朝市の時間帯に通行規制を無視して進入してくる車があることも話題になりました。

いつ、どのようなタイミングでマナー啓発の情報を届けることが効果的か、そのためにできることは何か?よるの部でもこれから探っていきたいです。


●その他 (ホスピタリティ、お金の流れ)

今回もマナーの話は出たものの、最終的には第一回と全く違う話に落ち着きました。

以下のような流れです。

●「英語が話せないから対応できない」と思っている地元の方は意外に多いのでは?

●実際は、英語が話せなくても満足度を上げることはできる。しぐさでもわかってもらえるので、「言葉」に固執する必要はない。

●業種毎に差はあるが、外国人が落としていくお金が日本人を上回るお店も多い。「英語対応ができないから」という理由で初めから断ってしまうのは、ビジネスチャンスを喪失しているのでは??

企画側として面白いな~ と感じたのは、ここからです。

●インバウンド対応には何かと時間やお金がかかる。当然ながら「おもてなし」の心だけでは地域全体には浸透しない。限界がある。

●どうするべきか?を考えた時「稼ぐ、儲ける」ことが一つの落としどころになるのでは?

●たくさんお金を落としてくれるお客さんの為なら満足度を上げる努力もするし、極端な話、多少マナーが悪くても許容する心が生まれるのでは?

●その視点で高山を見てみるとどうか?食事やお土産をはじめ、宿泊施設の単価が低すぎないか?現状では「なんでそこまでしなくてはいけないの?」と思う人がいてもおかしくない。

●「稼ぐ、儲ける」の視点から高山をみると、インバウンド対応のメリットが明確になる。民間側としても、高山のストーリーを伝えつつ、観光で収益を上げていく方法を模索しないといけない。

こんな話が出たところで、残念ながら時間いっぱいになってしまいました。


企画側の所感ですが、そもそも観光客が落としていくお金が、地域経済にとってどのような意味を持つのか?

。。。。。私もよく知りません。

けど、そのあたりの理解度が上がれば、観光客に対する意識も変わるのでは??と、今回の意見交換を経て思いました。サービスやホスピタリティの改善はとても重要ですが、それと同時に取り組んでいけるといいですね。

と、いうわけで、経済循環に詳しい方のお話を聞くのも面白そうです。

今回はこんなところです。

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