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【FX】相場の模倣性を美しく示すK-lineが抱えていた問題と原因について【解決】

◆ 次点トレード理論とは ◆


◆ 相場の模倣性を利用したK-lineとは ◆


■ 本日のテーマ ■


次点トレード理論におけるトレンドの定義を裏付けたK-line、そのラインに現れた問題と明らかになった原因について


◆ 相場において「絶対」と言える事は少ない ◆

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まずK-lineに現れた問題の前にこちらの話から。

よく投資関連・EAアフィリエイターや怪しげな商材販売やコンサル詐欺をされている方々が簡単に口にする言葉がありますね。

『 原理・原則 』

原理・原則という言葉はそう簡単に使える言葉ではありません。原理原則、どちらもその分野、その世界における法則と同じ意味です。例えばそれにあたる代表的な物が物理法則ですね。

物理法則はこの世界が誕生した時から変わらずそのままに存在していたものであって書き換え不可能であり、誰もがその法則下に置かれています。そんな大層な言葉を簡単に使っている方には気をつけたい物ですね。

では相場における「絶対」的な物とは何でしょうか?あなたがチャーティストなら少なくとも一つは誰もが毎日見ています。チャートの構造ですね。縦軸が値、横軸が時間。この構造は数少ない「絶対」の一つと言えるでしょう。

先程の話を思い出して下さい。「絶対」が法則であるとすると、私たちはその法則下から逃げる事は出来ません。従うのみです。ですからこの点を無視しては決していけない訳ですね。時間全体の構造と、チャート構造。これは誰もが認識出来る数少ないチャートの『絶対』です。


◆ K-lineに現れた問題点 ◆

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さて話を本題に戻しましょう。K-lineについてイメージの無い方、初めて触れる方は当記事TOPのリンクから過去の投稿をお読み下さい。

すでにお読み頂いている物として話を進めさせて頂きます。相場における模倣性を利用し、一つの仮説を立てました。「トレンドラインはそのトレンドが生まれる前から決まっている」と。この仮説はそもそもトレンドそれ自体の定義とチャート上における描写ルールに問題があれば機能しないはずのものです。

そして逆に機能するのなら「その」トレンドの定義それ自体の信頼性を大きく支える巨大な根拠の一つにもなるはずです。そして『波の発生点・高値安値の言及』が可能であった私のトレンドの定義と描写ルールに対して抽出されるk-lineは明らかなバイアスを生み出していました。

生み出していたのです…『が』…。


どうにも特定の足に、不定期に現れるズレや機能しない箇所が出てきた訳です。無論、トレンド概念・存在も含めて相場におけるすべての理論やツールは『絶対』的な物では無い訳ですからそういった場面が起きる事は特別不思議な事ではないのかもしれません。

その理論に優位性があるのなら一つ一つの結果は結果論として手順に問題がないのなら全体的な確率は優位に収束していく訳であって論理的投資理論を運用して行く上では大した問題では無いでしょう。


『私はすべてを知りたいし見つけたい』

ただわからない事、確かめたい事をそのままにせず苦労苦悩して言及していくと大抵良い事・物が拾える物です。なにより絶対は無いけれど『絶対』に近い所にいたいと思うのは何も私だけではないと思います。私は人が知らない事が知りたいし見つけたい。

ともかく私にはそのズレな機能していない場面が非常に気持ち悪かったのです。そして原因について考えました。


◆ 原因 → 時間は厳密に扱われる ◆

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結論から言うとチャート上における『時間』は私たちが思っている以上に厳密に扱われているという事です。

まずズレや機能していない状態が現れた時の共通点を抽出すると明らかな特徴が浮かびあがりました。1つは日足以下で起きているという事です。

年足、月足、週足ではわずかなズレはあっても機能していない場面はほとんどありませんでした。又、時間構造に関係の無い足もそのラインに意味を成さない事がわかりましたがこれは時間構造から考える問題であり、『意味の無い時間足~誰が○○足を提供しているのか~(仮タイトル)』というような別の投稿で触れようと思いますので割愛。

話を戻します。ここまでのポイントは以下の二つですね。

1. 時間は厳密に扱われる
2. 問題は日足以下の時間足に起きている


◇ 実際のチャートを例に ◇

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例えばこれはユーロ円チャート/日足から抽出されたkーline。美しく機能していますね。(下にあるのは週足k-line)発生地点・機能期間・このチャート上ではまだ来ていませんがそのラインが機能を失う(解消)定義まですべて明確に決まっています。ただ、これは今回のトピックであるk-lineが抱える問題を【解決】した後のラインです。

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これは同じ場面のユーロ円チャート。そして青のラインが問題未解決前の日足ラインになります。いかがでしょうか?なんとなく意識されているような節はありますが「美しくは無い」ですよね。ちなみに私の中での「美しい」という定義は「ヒゲ抜け終値内側収束」という形が全体として多く作用しているようなラインを指します。

解決済のラインと未解決のライン、違いはなんでしょうか?違いはそう「角度」ですね。青の方が角度が急です。ただ扱っている高値・安値は同じなのです。それでも角度が違うという事は?そうX軸期間範囲が違うのですね。

年足、月足、週足というのは各期間のスパンは一定ですね。しかし日足は為替の場合違う訳です。土日は休場しています。月~金は一定の間隔ですが金から月は二日飛ぶ訳ですね。これを考慮しないといけない。

例えば「その」トレンドの定義にそって横軸/縦軸を抽出する場合、発生から転換点までの値は変わりませんがチャート上ではその隠れた土日分を「加算」した範囲で切り取らなければならない訳です。

これは日足以下、例えば1時間足でも同じ事です。1時間足にトレンドの定義を当てはめた時、そのトレンドの最中に土日をまたいだ分だけ期間範囲は加算されて行きます。

そういった事を考慮した結果、日足以下でもk-lineは他の上位の有効な時間軸と同じく美しいラインであれたという訳です。

■ 今回のまとめ ■

相場はチャートは、私たちが思っている以上に時間や値について厳密シビアに存在しているという事の一辺が垣間見えたのではないでしょうか。

私は予測的見地から試みるトレード(過去に行っている配信等はこの方法)も行っていますが、予測計算はチャートの「絶対」と言える情報のみを厳密に扱っていく必要があります。その中で気づいた事を論理的投資理論における環境認識やそこから生まれるライン等にフィードバックする事で新しい発見をさらに増やす事が出来ています。

様々な角度から検証を試みる。時には作り出した理論やツールそれ自体を反証するようなアプローチをかけてみる。それに耐え抜ければ耐え抜いただけその理論なりツールはより強固になる。高 山


◇ 高山から一言 ◇

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少し冷静になってその発言や

情報そして常識に向き合う時、

より論理的なアプローチが見えてくる。

「 考える 」という行為が

今の混沌とした時代を生き抜くための

最良必須のツールであると私は思います。

考える事を放棄してはならない。

それではまた。 高 山

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