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【FX】相場の模倣性から生まれるK-lineの美しさについて。【次点トレード理論】

◇ 次点トレード理論とは何か ◇

※初めて触れる方はコチラを先に※

◇ 次点トレードの要約 ◇

1.トレンドの存在を前提としたチャートモデル

2.トレンドの定義が有り

3.トレンドを構成する波1辺に定義が有り

4.それは高値・安値への言及であり

5.再現性が確保された認識基準が有る

6.その上でシングルタスクで分析をかけ

7.フロー化可能な矛盾の無い循環理論

8.基点1波を仕分け次点形成(2波)を待ち

9.戻りの範囲の中でエントリーを行う

という観測基準最小単位まで割り切れる

フロー化された論理的投資理論が次点トレード


◆ 今回の本題K-lineとは? ◆

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k-lineは以前、次点トレード理論を指導行っていた際にその講義内で教えていたラインになります。明らかに偏りがあるラインであり、少しずつ客観的なブラッシュアップが成されて来た物です。

私は今も含めて様々なラインやアプローチをこれまで見つけてこれたと思っていますがその中でもっとも「美しさ」に秀でたラインがあるとするなら、昔から言ってる気がしますが今もk-lineだと思っています。

その理由は相場の模倣性というよくよく考えてみると不可思議な特徴をその身を持って指し示してくれているからでしょう。

まず凡ゆる理論の始まりは基本的に必ずその前提や仮説が必要となります。前提や仮説がゴールとなり、そのゴールから逆説的にアプローチや必要な物が認識出来き、検証可能となる訳です。

そしてその前提や仮説を立証するためにまず観測基準が設けられます。例えば次点トレード理論はトレンドの存在を前提としたモデルですので先程の要約を見て頂ければわかる通り、机上の定義だけでなく観測者によって差異の無い一貫した観測基準(次点トレード理論の場合にはトレンド→波1辺→1辺を構成する二点の高値安値)が設けられている訳です。だから実践可能であり検証可能であり又、一貫した運用が可能である訳です。

ある訳です…『 が 』、

当然ながらその観測基準の最小単位の定義が【正しさ】に近いか遠いかによって理論全体の信頼性や精度は左右される訳ですね。ですからその定義、今回で言えばトレンドの定義自体の信頼度を計るために一度別の側面から立証する必要があり、これから述べる仮説が逆説的に反証を試みる事にもなると考えました。

はんしょう
【反証】

その仮定的事実や証拠が
真実でないことを立証する事、又は証拠

そこで私はトレンドの定義自体が【正しさ】に高い精度で近く無ければ絶対に機能しないラインを作りました。この時点では机上のラインです。次点トレードを指導していた頃、確か私は以下のような言葉で今回のトピックK-lineを紹介しているはずです。

仮説:

トレンドラインは「その」トレンドが

生まれる前から決まっている。

説明:

兼ねてより相場に見られる多くの模倣性について観察を行っている中で、相場のボラリティは確かにランダムかもしれないが全体としての境界に関しては常に基準を持って動いているのではないか?と考えていました。

そして例えば仮にトレンドという存在・概念が絶対とは言わずとも多少なりとも単位のとしての役割を持って動いているのならその基準はどこから生まれるのか?と考えた時に、恐らく近しい「同方向スイング」から得ているのではないか、

又それは、厳密なスイングの始点から終点、つまり単純な最高値・最安値の直線的な事ではなくてそのスイング(波)の発生点から転換点までの範囲(X軸→時間)までを含めた物であるだろう。と、仮説を立てました。

トレンドの定義→波一辺の定義→1辺両端高値・安値の定義がある訳ですから上記の仮説の検証自体は非常に簡単ですからすぐに検証は終わりました。

結果としてはとても【美しい】ラインが形成され、そしてその美しさとは裏腹に気持ちの悪いくらい機能していた訳です。

その気持ち悪さの正体に少し触れるなら、数え切れない程の参加者がエネルギーとなって相場を動かしているのになぜ多数決を取った訳でも無いラインが無自覚無意識に「事前に」生まれ、それに従い機能しているのか…という確かめようも無い問題である訳ですがここは深堀しても今述べたように確かめようも無いのですね。

私はk-lineの仮説を持って自身が定義しているトレンドラインの定義の精度について客観的な評価を行う事が出来たと考えています。

◆ 実際にKーlineを見て行く ◆

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例えばこれはユーロ円の週足に対して生まれたK-lineです。こういうチャート画像だけですと正直あまり参考にならないと思いますのでよりわかり易く補足説明を付け足して見ましょう。

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上記画像を見て下さい。いつ生まれ・どの範囲で機能していて・いつ役目を終えているのか書かれていますがこれは別に恣意的に書き込んだ物ではなくルールに従い機械的に処理しているに過ぎません。

今回のK-lineは「その」トレンドが生まれる前からトレンドラインは決まっている…というフレーズ通り、トレンドラインですので役割はそのトレンドに対する【境界】を示します。

そしてトレンドに付帯している物ですからそのトレンドの終焉時には役目を終える訳ですね。つまりトレンドの発生定義があればこれもただの機械作業となる訳です。

凡ゆるツールに当てはまる事ですが必ず以下の事柄が厳密に定義されていなければ使い物になりません。

発生(有効) → 目的(前提) → 解消(終了)

いつ生まれたのかが何となくでは恣意的過ぎますね。ただ見たいように見ているだけになってしまいます。

また利用目的、今回はラインですがラインで言えばそのラインはどんな役目を持っているのかという基本前提(例えばトレンドラインならその役割は境界であり、副次的な効果として支持抵抗線としての役割が付随しているに過ぎません)が存在しなければいけません。

そして最後に以外と意識されていない事が多いですがいつ「消す」のか解消するのかという事にも当然ながら定義が存在しなければチャートはラインで埋め尽くされてしまいますね。


◆ 見えている物しか使えない ◆

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☝こちらはゴールドの週足ベースのk-lineですが特に変わりませんね。チャートの構造が同じなのですからやれる事も基本的に変わりません。私は予測的アプローチやトレンドを前提とした論理的投資理論の構築等を行ってきましたがすべての事に対しての大前提は「チャートの中にある物だけを使う」という事です。

これもフィボナッチ等はまったく関係ありません。トレンドの定義があり、そのトレンドの発生から転換地点までの時間と値があり、そこから角度が生成される。

それを次のトレンド発生地点を始点に描くだけ。ただそれだけの事であり、ただそれだけの物しか使っていません。

◆ 注意点 ◆

k-lineを利用する場合には注意点があります。これは現在予測的アプローチ(詳しくは過去のツイート等見て下さい)を行えるようになった今だから断言出来る事でもありますが、基本的にチャートにとって「意味のある時間足」というのは限られています。

これは近くその理由も含めて近く記事を投稿出来たら良いなと考えておりますので少しだけ触れますが、時間構造の中に含まれない時間足ではこのラインは使えません。というよりも本来すべてのラインやツールがそうであると考えた方が自然でしょう。

今では多くの時間足をチャートに表示する事が出来ますね。秒足、分足、時間足、週足、月足、年足。分や時間で言えば多くの選択が可能です。可能ですがそれらは二つの視点から考えた時、大変大きな問題について考えさせられます。それはまたいつかの機会に。

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◇ 高山から一言 ◇

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意味の無い価値判断基準を用いず

少し冷静になってその発言や

情報そして常識に向き合う時、

より論理的なアプローチが見えてくる。

「 考える 」という行為が

今の混沌とした時代を生き抜くための

最良必須のツールであると私は思います。

考える事を放棄してはならない。

それではまた。 高 山

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