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【FX】チャートはどこから見て、どこから読めばいいのか?について。※重要※

◇ お知らせ ◇

◆ 相場分析・チャートの読み方 ◆

いつものようにチャートを開く

あなたは何から分析を行うだろうか?

その順序には明確な理屈や根拠が存在するだろうか?

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「 恣意的ではない順序 」

本日はチャートを開いた時にどこから見て・どこから読むのか?について述べて行きます。

みなさんはご自身が実践されている理論や手法においてそれらがいつ何時如何なるタイミングでチャートを開こうとも、どこから見て・どこから読むのかについて厳密に順序やルールが存在しているでしょうか?

勿論それらのルールは「そうでなければならない理由」が明確に存在した上で定められた物でなくてはなりません。もしそういった物が無い、又はその必要性に気づいていないのだとしたら本投稿を読み進めてみて下さい。

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「 矛盾の無い理由をもった順序 」

みなさんが参考にされている多くのトレーダーは見始める地点・読み始める地点等について明確なルールや定義が存在していない事でしょう。経験や技術と言う言葉を隠れ蓑にして説明されている人が多いのではないでしょうか。

分析についてもなぜそこの値から見るの?なぜその波が描けるの?昨日まであったラインはなぜ今日になって突然消えて都合の良いラインが昔から描いてあったかのように表示されてるの?そのようなタイプの方々がほとんどだと思います。

もしそこに対する説明に完全な一貫性・再現性・矛盾のない理屈が存在し無いのなら時間を無駄にしている可能性が非常に高いでしょう。その順序、その定義、そういった物が存在しない理論や手法の危うさについては過去すでに十分に説いて来ましたので今回は割愛しますが今回の内容はその中の主に「順序」についてのお話。

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「 チャートはただの読み物である 」

過去の投稿にもありますが私は以前より「チャートはただの読み物である」と言っています。その意味は文字・語順・文法つまりは言語が理解出来ていればそれがどんな本であれば読む事が出来ます。トレードに言い換えればそれがいつどんな日のチャートであっても特段何も苦労する事なくそこに書かれている内容を読み理解する事が出来ます。

この言語で言う所の文字が「波」・や「トレンド」であり、文法が「理論」であると考えると分かりやすいと思います。

文字である「波・トレンド」だけ認識出来てもそこに書かれている内容はわからない訳ですね。文法、つまり文章を構成するきまりや規範に沿って読む事で単なる文字の羅列から意味を起こす事が出来る訳です。

そして例えば日本語で言えば主語・目的語・動詞という「順序」に沿って読む事が必要であるように、各理論を文法に置き換えた時当然そこには見る・読むに対しても「厳密な順序・定義」が定められていなければおかしい訳です。

◆ K2次点トレード理論の場合を例に ◆

次点トレードにおける波やトレンドその他すべてに至る定義・ルールは受講内容に触れるため無料投稿上に掲載出来ませんがイメージとして参考になるかと思い数例紹介致します。

まず数例の結果だけ紹介していきます。例えばある日チャートを開くと現値が上記チャート画像右端2023/6/29の14:00であったとします。次点トレード理論の場合、この時は見始める地点及び読み始める地点共に2023/6/2の7:00からとなります。見始める地点・読み始める地点はいつも同じでは無くルール・定義に沿って機械的に仕分けされ決まります。

例えばある日チャートを開くと現値が上記チャート画像②2023/6/22の7:00であったとします。次点トレード理論の場合、この時は見始める地点及び読み始める地点共に2023/5/30の9:00からとなります。(厳密には分単位まで認識可能)

例えばある日チャートを開くと現値が上記チャート画像③2023/6/1の11:00であったとします。次点トレード理論の場合、この時は見始める地点及び読み始める地点共に2023/5/4の1:00からとなります。(厳密には分単位まで認識可能)

ー 次点トレードの読む順序 ー

無料投稿上では非常に端的にしか述べられませんが次点トレードの場合で言えば何から何まで順序が明確に定められてる中で今回の「見る・読む」の場合まず「トレンドの発生定義」が有り、その各発生定義の認識出来る最小範囲の波の始点が見始める地点となります。

もう少し言えば言語化した際にそのプロセスと現行トレンドまでが誰もが差異なく完全に同じ解釈を持って説明出来る始点となります。これはその都度考えて探す訳ではなく単なる照らし合わせの仕分け作業によって行われます。

また上記に上げた例におけるチャートを開いたと仮定したタイミングは特別に選び出したという訳でなく適当です。適当というのはチャートを開いたのがいつであろうと自動的に仕分けされるだけなので特定のタイミングを待つというような事は必要が無いためです。その中で直近GOLDに関しては見始める地点と読み始める地点が同じパターンの場面が続いていましたが両点が異なるパターンも存在しますが単純に仕分けするだけなので考えて判断する、というような事はありません。

キーワードは「仕分け」

不可逆性を持って進むフロー化可能なプロセスはその作業を「仕分け」と評する事が出来るはずです。要は単純作業であり裁量の余地が入るような物ではありません。

そもそも「考える」というのは理論構築過程においてのみ行う行為であって理論や手法構築後に「考える」というコマンドが実行されるのはその時点で再現性に問題があり観測結果も客観性を失うためそのような理論・手法を実践中であれば一度その中にある矛盾や問題点について「考える」べきかと思います。

相場分析というのは「考える作業」ではありません。単純な仕分け作業です。それが考え終えられた理論・手法であるならば。

未来はどこまでも不確定で完全な予測は難しいのです。で、あるのにも関わらず現状に対する評価基準も曖昧だとしたならばその分析にどんな意味があるのでしょうか?曖昧な未来に曖昧な理論や手法で現状に評価を下し未来に備える。そして毎分毎秒裁量的な視点でチャートを眺めている。ここに疑問を持たないといけません。

◆ 見る順序・読む順序はどうきまるのか?◆

ー 順序は「何」に依存して決まるのか? ー

さてそもそもチャートを見る順番や読む順番は理論・手法のどの過程で定められているべきでしょうか?

見る順番は読む順番はその理論が前提としている環境認識における言語に依存します。例えば私の次点トレードやエリオット波動論・ダウ理論等のようにトレンドの概念を前提とした理論である場合には先にも述べたように「波・トレンド」がそれにあたります。サイクル理論であればサイクルがそれにあたります。

先にも述べたように「波」は文字、「トレンド」は単語です。(視点によっては単位とも言えます)波やトレンドを物と考えた場合、当然生成過程が存在します。生成過程が明確な場合そこには当然時間を含み、時間はマクロ世界と同様チャート上でも一方向にしか進みません。よって生成過程も順序や時系列に沿って説明或いは認識出来る事になります。

よって「見る地点」も「読む地点」もその生成過程が完全に説明できる場所から完全に矛盾の無い順序に沿って定められる必要があり、それらは主観的に決める物でないという事がわかります。

そして理論や手法のどの過程で決められるべきなのか?無論、理論や手法の構築におけるもっとも初期段階に定められていなければなりません。なぜなら相場分析における文法が理論なら、文法を構成する文字・単語である「波・トレンド」が厳密に定めらていないとしたらどうでしょうか?

相場に対して仮説を立てる。再現性と一貫性のある観測基準と評価基準によって仮説の立証に進む。得られた観測結果を受けて修正・補正或いは一からやり直し。そういった過程を経て理論や手法は作る事が出来るのですから初期段階で文字・単語・文法が定まっていなければそもそも何も始められません。

ダウ理論やエリオット波動論は現実のチャート上における厳密な波一辺に対する描写・認識ルールが存在しない問題のある理論のため想像しにくかもしれませんが逆に言えばそういった矛盾について考えていく事もダウ理論やエリオット波動論は問題があるんだ、という事だけで終わらずどんな問題があり、逆に言えばどのような問題に取り組む事が有用な理論や手法の構築につながるのか考える機会とする事が望ましいでしょう。

◆ 順序の価値を知るべき ◆

今回はチャートにおける「見る・読む」順序について述べてきましたが見る・読むに限らず理論・手法全体において厳密な「順序」があるという事はとても価値ある事とと知って下さい。価値、と書きましたが理論・手法が必ず含んでいなければいけない最低条件とも言えます。

すべての分析過程に順序が存在し、その順序は恣意的な物でなくそうでないければ矛盾が生じてしまう故にそのルールであると言い切れる物である必要がある。

私は授業中、カーソルの動きを生徒さんの視線と見立ててその動きを確認するようにしています。直線的に動いているか。見る必要のない場所を見ていないか、する必要のない事をしようとしていないか。順序が決まっている以上、エラーは単純に覚えて来ていない場合に起こるので問題の解決は容易ではあるのですが。

◆ 最後に ◆

感覚的、直観的な分析、かっこよく聞こえるかもしれません。しかし要は基準が無くどこまでも裁量であるが故に一貫性も無いのです。私も初心者時代は感覚トレーダーに憧れました。

実際の所、感覚だけで成り立っている短期売買トレーダーが知人に一人おります。しかし彼女自身も言っている事ではありますが「教えたくても教える事は出来ないし、どのように表現すれば良いのかわからない」と述べています。現実にトレードを見ていても「なぜここでエントリーしたのか?」という問いへの解答は漠然と理解出来るのですが「なぜここで手仕舞ったのか?」という問いには「感覚なのでわからない」との事。しかしすでに10年以上利益を上げています。

どんな世界にも感覚の優れた天才はいます。しかし天才に憧れても大抵の人はうまくはいきません。いつかの私もそうでした。そういった凡人たる私達の強い武器となるのが論理的思考力です。天才を除いて相場に唯一必要な資質があるとしたらそれは論理性だと私は思います。

もしあなたが「お金配ります・あげます」といったツイートに興味を惹かれてしまったり、マルチビジネスのセミナーに参加してしまった事がある場合にはあなたに論理性は期待出来ない可能性があります。

その場合にはすべてのSNSから距離を置く事があなたの資産を最大限守る事につながる事でしょう。論理性が無い事が悪い事ではありません。感覚ベースであったり、あまり深く考えずに行動される方であった方が有利な環境や場面も数多く存在します。事実、あれやこれや考えてから行動する人よりもとりあえずやってみてしまう人の方が事業は成功し易いという研究結果も報告されています。

ただし繰り返しますが相場は尋常ではない感覚を有する天才でも無い限りは論理性です。論理性が必要です。加えて理性的な行動が求められます。そして理性は明確な理屈や根拠がある時程強く働いてくれます。

私の次点トレードを受講希望の方は論理性を忘れずにお持ちいただくようお願い致します。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

高 山

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