上映トークイベント 平野啓一郎先生「ベニスに死す」
2024/10/12 世田谷文学館の上映トークイベントに行ってきました。
トークイベントの後に「ベニスに死す」の上映というイベントでした。
私は平野啓一郎先生のトークイベントのみ参加させて頂きました。
ひとつ前の記事で平野先生の『本心』映画化のマンガを描かせて頂き、とてもタイムリーに平野先生のお話を聞くことができました!
↓よかったらこちらも見てくださいね。
★映画『本心』の感想マンガを描かせて頂きました
(※極端なネタバレはなしなのでご安心ください)
映画『本心』 11月8日(金)全国公開
監督・脚本 石井裕也×主演 池松壮亮×原作 平野啓一郎 (敬省略)
https://note.com/takayama_asuka/n/n54271c8e84f5
「ベニスに死す」の映画は有名ですが、元の小説を読んだ方は少ないのではないでしょうか?
元の小説は「ヴェネツィアに死す」トーマス・マン作です。
私も小説を読んでいなかったので、この機会に読んでいるところです。
★ここから平野啓一郎先生のトークイベントの一部の覚え書きです。
・「ベニスに死す」の映画では、ベニスに行くまでが削除されているが、
小説だと、なぜベニスに行ったのか理由など書かれていて面白いので、ぜひ読んでほしい(※ちなみに映画だと音楽家ですが、原作だと作家です)
・映画は映画で楽しんで、物足りない部分は小説を読んで。
・「ヴェネツィアに死す」はトーマス・マンの実際の旅が元ネタ。
その時の旅行で、モデルになったポーランド人の少年がいた。
・長編小説を2時間ほどの映画にすることは難しい。削っていく作業になりがち。本来は短編を映画化して、映画監督の味を出したりするほうがいい。
・作家や絵画など見る時に、かいてる本人の生年月日を見て、時代背景をすこし知ってから読んだり、見たりすると良い。
平野先生のトークを聞いていて思ったのは、好きな作家への解像度が高いということでした。
平野先生は三島由紀夫の「金閣寺」がお好きだそうで、その「金閣寺」の
文体は、トーマス・マンと森鷗外だと書かれていたのを見て、トーマス・マンに興味を持ったそうです。
トーマス・マンの歴史・生年月日・生い立ちまで遡って知ることで、
現代での作品作りに生かせる発見があるのだと思います。
私も最近、自分の好きな作者の好きな作品を遡って知ることが、自分の好みを知るのに有効なのではないかと思い、気にするようになりました。
かんたんな例だと↓のような感じです。
例)江戸川乱歩→エドガー・アラン・ポー
まだランチがやっていたので、「喫茶どんぐり」でカレーを食べてみました。チキンが柔らかくて食べやすい。後に予定があったので、映画上映は断念して、トークイベントのみ参加させて頂きましたが、とても充実した休日になりました。
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