苦手なことやできないことは、克服しなくてもいい
突然ですが、僕は団体行動が苦手です。
どれくらい苦手かと聞かれるとちょっと上手い喩えが出てこないんですが、基本的には1人行動をしていますし、団体としていけるのは自分を含めて4人が限度です。それ以上の人数はストレスがかかります。
団体行動の何が苦手かと言うと、まず動きがとても遅くなることです。
皆さんもありませんか、街で歩いている時に前にグループがいて、遅く歩いてるから後ろがつかえてしまっているのに、横並びで歩いていて抜かしづらく、しかも後ろがそんな状況になっていることに気が付いてない・・・ということ。個人的にアレはやめてほしいなと思っています。
それと、意思決定がまとまらなかったり責任感も希薄になります。何かを選択する時に「どうする?」という言葉が堂々巡りになるだけで、一向にまとまらないことがあります。1人だったら割かしすぐ決まるのに。
あとは、団体になると急に強気になる人が出てくるのも嫌です。普段1人じゃ絶対できないくせに、団体になった途端態度を大きくするってこれ以上ないくらいカッコ悪いと思っています。
以上のことから、僕はこれまで可能な限り団体行動を避け、1人でいるようにしていました。
1人なら、何かをしたいと思った時にすぐできるし、自分の責任は自分以外に降りかからず自分だけのものになるし、面倒な気遣いをしなくても済みます。
なので友達が少ないのも因果応報な部分はあるのですが、苦手なことを無理してやらなくてもいいじゃないかと思っているので、この点に関してはまぁいいかというところです。
思えば日本は、何かと団体行動が好きな種族だと思います。
学校ではご飯を食べる時はみんなグループで食べようとするし、トイレに行く際も誰かを誘って行く人がいます。
そして社会人になっても、そこら辺って変わっていないように見えます。
誤解のないように言っておくと、団体行動そのものを否定するわけではありません。ただ、団体行動を取らなければいけないような、あの何となく流れている空気感というか雰囲気がたまらなく嫌いなのです。
『これからは個の時代』だとか『個性を大事に』と高らかに言う割には、昔と何ら変わっていない部分ばかりだなと、ところどころで感じます。
世の中には僕以外にも団体行動が苦手な人はたくさんいて、そういう人達もきっとある種の生きづらさを抱いていると思います。
もしかしたら、これを今読んでくださっている方の中にもいるかもしれません。
でも団体行動ができなくても、劣等感を抱いたり自分はダメだな、なんて思う必要は全くありません。
それも自分の個性の1つですし、今の時代は団体行動をしなくても生きていくことは十分可能です。
もし1人が寂しくなった時は、ちょっと勇気を出してSNSで誰かとコミュニケーションを取ってみればいいのです。SNSは心無い人もいますが、温かい人もたくさんいます。
苦手なことやできないことを克服しようとすることも時には必要ですが、克服しようとすること自体が苦しくなるくらいなら、別に無理することもないと僕は思っています。
それよりも、自分ができる範囲で心向くままに生きていく。
その方がよっぽど、『これからは個の時代』を体現する生き方だと思います。