リベラルアーツが僕達に示すこの世の生き方
『リベラルアーツ』
いま読んでいる本に、こんな言葉が出てきました。
普段あまり聞いたことがない言葉だったので調べてみると、何だかズラズラと言葉の羅列がされていて読む気無くしそうだったのですが(笑)
簡単にまとめてみると、
・元々はギリシャ、ローマ時代の文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽の「自由七科(じゆうななか)」が起源
・人間が自由に生きていくために身に付ける必要のある「幅広い教養」である
ということのようです。さらに詳しく知りたい方はググってみてください。
このリベラルアーツが指し示すのは、ある特定の専門的知識を身に付けようとすると、他の分野の知識がおざなりになり、それだけしか知らない人間になってしまうよーというものです。
『これについては相当の実力を持っているけど、他は全然』という人っていると思うですが、イメージとしてはあんな感じなのかなと勝手に解釈しています。
僕達が生きている現代って、本当に複雑です。
真の正解は無いし、絶対的な定義もない。でも、社会では「あーしなさい」とか「こーしなさい」ってワケの分からないルールが定められてて、それを守るように強要される。
ダブルスタンダードが平気で存在し、みんなそれがあると分かっていても改善されていなかったり。
文明やテクノロジーが進歩して、昔と比べて遥かに便利にはなりましたが、それで生きやすく幸せになったかと言えばそんな感じはせず、むしろ生きにくくなっているような雰囲気さえします。
何が原因でそうなったのかーとか、その背景には何があるのかーということについては、僕なんかよりずーっと頭の良い学者さんなどが今も本気で研究していると思うので、ここで偉そうに語る気は毛頭ありません。
でも、リベラルアーツを学んで感じたことは、
こうした生きづらい世の中を渡り歩いていくためには、何か1つに特化するのではなく、幅広く様々な分野を知り自分の世界を深めていく
というのが、これからの時代に求められていることではないかということです。
もちろん特定の分野で天才的な力を発揮出来る人は、それだけで世界と対等に戦っていけるので問題ないと思います。分かりやすくアニメのキャラクターで例えると、『るろうに剣心』の緋村剣心とか『ドラゴンボール』の孫悟空とかですね。
彼等はいち個人として驚異的な強さを持ってるので、もうそれだけで飯のタネです(不謹慎ですすみません)。
でも、僕を含めた大半の方々は、そんな天才的なものは持っておらず、1つのものだけでこの複雑怪奇な時代を生きていくのはかなり厳しいでしょう。分かりやすくアニメのキャラクターで例えると、どの作品にも出てくるモブキャラみたいなもんです(いちいちアニメに例えた理由は何となくです)。
なので、そんな凡の人と書いて凡人である僕達が出来るのは、ひと握りの天才と同じように生きようとするのではなく、リベラルアーツを身に付け何が降りかかっても乗り切れるようにすることではないかなと。
いま世界中の人間に平等に降りかかっているものについても、これをいかに乗り切って今後に繋げていくかは、それこそ今日お話したリベラルアーツにかかっていると思います。
1秒前まで当たり前だったものは、1秒後には当たり前ではなくなる世界。
混沌と呼ぶに相応しいこの時代を、リベラルアーツで生き延びましょう。