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「表現」は弱くてよし。「つくる」と「つくらない」の谷を渡るための思考法と手順を教わった講座の話。
2022年12月から翌2023年3月まで、渡邉康太郎さんが講師を務めた flier book camp "「つくる」と「つくらない」のあわい "という講座を受講しました。本稿では、僕がその講座で得た学びをお伝えしようと思います。
講座の概要について
どんな悩みを持つ人に向けたものか、講座の構成はどのようになっているかなど、詳しくはこちらのリンク先をご覧ください。
合わせて、受講者募集前にどん
「弱い文脈」の豊かな価値について 〜TAKRAM RADIO 3/9放送分を聴いて
3/9放送分のTAKRAM RADIO Bookmarkのコーナーで康太郎さんが「教養としての俳句」の内容を紹介する前段で「コンテクストデザイン」を短く説明されていた際に「N=1」という言葉を使われていました。そのおかげで、自分がなぜ康太郎さんの視点が気になり続けているか?にやっと気がつけたのと同時に「自分のテーマ」を発見できた、という話です。
下記は放送内容からの引用です。
僕は仕事でWEB
"映えない"けど20年以上のロングラン!「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の魅力とは?
今の世の中、どんな出店やイベントでも、集客を増やしたければ、会場の中に必ずや映えの要素を作っておき、来店者のSNS投稿を促すのがマーケティングの常套手段であるのは皆さんご存知の通りです。
しかし、そんなご時世にあって、全く映えない空間で23年間、延べ23万人以上を集客してロングラン開催を実現している驚きのイベントがあります。それがダイアログ・イン・ザ・ダークです。そんなことがなぜ可能なのでしょう
10-FEET「第ゼロ感」の歌詞と本編ストーリーとのリンクを解釈してみる
公開前の不安続出から一転、称賛の声が増え続けている映画「THE FIRST SLAM DUNK」ですが、僕もご多分に漏れず大感動させてもらっていて、先日2回目を観て来ました。
この映画は井上雄彦監督の絵がまさにリアルに動いている体験の素晴らしさはもちろん、音楽と映像のシンクロ感もサイコーですよね。でもパンフレットを読むと、The Birthdayの方たちが "自分達らしくいつもの様にやらせてもら
暮らしはルールで彫刻されている:ルール?展
平日に休暇を取って訪れた21-21は、法律的な観点が軸足の内容なのに、意外にも20代な方の熱気で一杯だった。
堅くて難しくなりがちなテーマについて、本展示はとても世界に入りやすく設計してあった。記憶に残った展示について下記に記す。
マイルールスタンプ
入り口すぐにスタンプ台があり、そこでは独自のルールが書かれた道路標識のスタンプをパンフレットに押すことができる。パンフレットには「YOUR RU
NFT アートを購入してみた体験記
この週末のお出かけ先が決まってないーと悩んでいたところに、泰平氏のこのツイートを見て、彼がここまで言うのはめずらしいと思い、湯島のアーツ千代田3331まで片道1時間をかけて行ってみました。
お得に購入できるのならNFTあまり知らんけど一歩踏み出しても良いかも・・・とか考えながら道程の電車の中でNFTを特集した美術手帖を読んでいたのだが、そもそも自分は暗号通貨を持ってないやんか、長財布は持ってるけ
my sweet art: VISUALIZE 60
創立60年になる日本デザインセンターの近年の60プロジェクトを紹介するエキシビジョン。2020年11月から2回に分けて開催されていて、僕はvol.2を訪問してきた。
触れる時の質感までデザインされてるから思わず手に取りたくなる
展示内容は、ロゴデザインやポスターといった広告的な仕事ではなく、プロダクトや空間のデザインプロジェクトの紹介が中心。日本デザインセンターの社是でもある「本質を見極め、
my sweet art:アイノとアルヴァ 二人のアアルト
世田谷美術館で行われている「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」(2021.03.20 - 06.20)に行って来ました。
どんな展示?アルヴァの「建築」スキルとアイノの「インテリアデザイン」スキルが結ばれてArtek(アルテック)社が1935年に設立されるに至った背景と、設立後の躍進の歴史を、アイノとアルヴァ、それぞれの作品群と、Artek社としてのプロダクト