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Q4OSのこと ~Q4OSで高速WiFi~ [Realtekの802.11acアダプタ編]

今回はTipsに近いお話。又、安定最優先である場合は推奨し難い内容になっているので注意されたい。

近年WiFiの性能向上が目覚ましい。第6世代WiFi(802.11ax)の製品も市場に登場し、そのスループットは無線環境でありながら理論値で10Gbps超に達する迄になった。第5世代である802.11acのアダプタもアンテナを束ねる事に依って1Gbpsの壁を越えて居る。それに伴って、昔に比べれば遥かに手頃な価格で子機も手に入る様になった。高価格帯においては未だintelの独壇場ではあるが、バリューラインで主流なのはRealtekのチップを使ったものだろう。

しかながら、Linuxでは今以ってRealtekの11acチップは使いにくい。標準のカーネルドライバが対応して居ない為だ。Q4OSでも、ベースとなったDebianのnon-freeセクションに或る程度のドライバが存在するが、とても充分とは言え無い。

そこで、GitHubで公開されて居るドライバを使って、Q4OSでRealtekの11acアダプタを利用出来る様にしたい。

参考サイトは以下。

Debian busterベースであるQ4OS 3.xxは、権限管理がかつてのバージョンより厳格になって居るので、注意を要する部分がある。後、ネットワークからファイルを取ってくる都合上、予めネットワークへの接続が必要になる。とは言え、此れが無いと言う人は先ず以って居ないとは思うのだが。

先ずはビルドする為の環境構築。

sudo update
sudo apt install git build-essential dkms subversion automake autoconf debhelper

上記の通りインストールしておけば先々gitリポジトリを利用するのにほぼ困らない筈なので、御勧めしておく。勿論、機会が有ってこれらをインストール済みであるならば、今回は関係ない。

続けてgitリポジトリのローカルコピーを作成する。コピー元はここ。
スーパーユーザーモードへのスイッチは忘れずに。

git clone https://github.com/jeremyb31/rtl8812au-1.git

クローニングが終わったらインストールして行く。

cd rtl8812au-1
sudo ./dkms-install.sh

スーパーユーザーモードでsudoする意味ははっきり言って無いのだが、まあシステム周りを弄る際の癖のような物である。

インストールが終わったら従来使っていたアダプタを取り外し、新しいアダプタを取り付ける。
認識されたらネットワークマネージャから接続すれば良し。
注意して欲しいのは、自動接続の設定を2.4GHz帯のアクセスポイントにしていると、5GHz帯の自動接続設定を行っても、優先的に2.4GHz帯の方に繋がってしまう点。気が付いたら何か速度が遅いと言う事に為り兼ねないので、プロファイルの編集は忘れずに。

以上小ネタでした。

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