Q4OSのこと ~32bitパソコンでQ4OS~
抑々がQ4OSを使い出した切っ掛けは、Ubuntuが20.04に代わってx86‐IA32を完全に切り捨てた事に因る。
*其の前の世代である18.04でも、純正のUbuntuに於いては32bitインストールイメージの配布は無かったのであるが、ベースの開発自体は継続されており、各種フレーバーや派生ディストリビューションに於いては32bit版のインストーラが提供されて居た。
私の手元には未だにPentium Mを搭載したノートPCが在り、此等はWindows7では何とか動いて居た。
CPUは手に入れられる限り高速なアッパーモデルに換装し、HDDをSSDに替え、メモリを限界まで積み―――
然し乍らやはり全般に亘って鈍重である点は否めず、其れでも手を入れてしまった以上は愛着も有って中々手放せず、為らばと軽作業用に他OSを入れる事を考えた訳である。
最初に辿り着いたのはChromixium(Googleと名称で揉めた為に後にCub Linuxに改名)であった。
Ubuntu 14.04ベース、Chromiumブラウザを表に押し出しGoogleWebサービスをメインに使うChrome OSクローンな見た目ながら、Ubuntuの豊富なアプリケーションも使えてしかも動作は軽い。
https://archiveos.org/chromixium/
https://mogi2fruits.net/blog/os-software/linux/chromixium-os/3279/
Googleから名称についての申し入れがあったとの発表の後に、やけに速い速度でCub Linuxをリリースしてきたと思ったら、あっという間に音信不通になってしまった。
公式にプロジェクトをクローズしたとの宣言は目にしていない(SourceForgeのページもそのまま残っている)のだが、実際にバージョンアップが為されないのは如何共仕難く、使用を止めた。
*2021年になってGoogleが自社Chrome以外のChromium系ブラウザからGoogle APIへのアタッチを排除する様になったので、Chromium系ブラウザを用いても往時程のパフォーマンスは発揮出来無いだろうと思われるのだが、是非復活して欲しいディストリビューションではある。
次いで私的ビルドのChromium OSに手を出した。
最初からPentium Mをターゲットとしたビルドとあって実に快適で、配布ページで動作報告を上げさせて戴いたりと非常に楽しく遊ばさせて貰ったのだが、上流の本家Chromium OS側が32bit版のリリースを放棄した事も有って、ビルダーさんがRev.60をもってプロジェクトのクローズを宣言、使わなくなった。
そしてLinux Mintに移行。これはドイツフォーラムの活動がとても活発で、デスクトップ環境を標準で無い状態にカスタマイズした物を独自に作成、其れがMint公式に又吸い上げられて行くと言うような好循環をしていた。
MATE版のセンスの良い外観や使い勝手の良いLXDE版も良かったのだが、可能な限り高機能で軽量にしたかったのも有ってXfce版をダウンロードして使っていた。
長々と並べて来たが、此処で冒頭に回帰する。
MintのベースとなっていたUbuntuのメジャーアップデートに伴うx86‐IA32版の廃止である。
Mint側だけで言えば、公式内にLMDEと言うDebianをベースにした派生物も在って、此方には32bit版が引き続き存在して居るのだけれども、之はMintがUbuntuとDebianの両方のソースリポジトリを使用する都合上出来た一種のメルクマールという意味合いが強いようで、些かバージョンが古い上に、次のリリーススケジュールがはっきりしないのが引っ掛かる。
そんなこんなでネットの海を彷徨っていた時に見つけたのがQ4OSだった。
Debian busterリリース後然程間が無い事もあって安定バージョンはstretchベースの2.xだったが、unstableやtesting版の3.xももう動いていて、余り間を置かずにstableに移行しそうな雰囲気だったのに惹かれた。
何よりLive環境で触って非常に軽かったのも有る。
旧いAtom CPUを載せていて、メモリが潤沢で無いPCをお持ちの方等は是非試して頂きたいと思う。
無論、x86‐64命令対応CPUで、尚且つメモリ2GB以上を積んだPCの場合は64bit版を使って行く方が何かと幸せになれるだろうと考えられるので、無理に32bit版を使う必要も無いのだが。
次稿では、物理的寿命が尽きていないが故に何とか遣い回したい、Pentium MパソコンをQ4OSで使う手順を記していく。(需要が無いのは解り切っているのだが)
以下書きかけ…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?