
085 ニッポン語。
「ちばーーー!!!!」
数人の友人たちと居酒屋に行った時のこと、お酒に酔った女の子が突然、天井に向かって声をあげた。
チバユウスケを敬愛していた彼女らしい酔い方で、かわいいなって思う。
それにしても「ちば」という二文字だけで、多くの情報が共有できるなんて、
共通の言葉を持っているって、なんて便利なんだろう。
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伝えたい内容を直接的に表現するのではなく、推測される意味を通して間接的に伝えることを含意法って言うんだって。
例えば「窓を閉めて」という言葉を使って「寒いと感じている」ことを伝えたり、「あなたに会いたい」気持ちを「時間ができて暇なんだよね」なんて言葉に置き換えたりして。
なんともまわりくどい、日本人らしい表現だけど、どこか相手を傷つけないように気遣うやさしさも感じて、僕はけっこう好き。
共通の言葉を持てば持つほど、含意法は膨らんで、言葉選びが楽しくなるなって思う。
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SNSでは、本人が言いたかったことが間違って受け取られちゃったんだろうなって投稿を目にすることがある。
僕自身、本心をまわりくどく書いたことで誤解を生んでしまったり、関西では通じる「ボケ」や「いじり」に対して、東京の知り合いがらまっすぐに「酷い」ってコメントをもらったり。
含意法にとどまらずレトリックと言われるような表現方法は、SNSのようにさっと流し見る世界では誤解を生みやすいんだろな。
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最近話題になった「マルハラスメント」。
若者は、文末の句点に恐怖心を感じるって話だけど、そんな話、僕の時代にだってあったんだ。
絵文字が世の中に溢れ出した時、絵文字を使わないだけで感情がないってレッテルを貼られている友達がいたし、僕自身、絵文字がついてないと不安になったりもした😢
今、僕のまわりには絵文字をつける20代も50代もいるし、句読点を一切使わない20代も40代もいる。
世の中がこうだから、あの人はこうだからなんて忘れて、深読みし過ぎず素直に受け取らないと、きっと想像の世界で疲れるだけだよね。
さてさて今日も健やかに。
優しさにひとつ気がつく ×でなく〇で必ず終わる日本語
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The Straight Story
ポスター
僕の職場の後ろにはThe Straight Storyのポスターを2枚飾っている。
(あれ?過去に紹介したかも)
一人では立つこともおぼつかない老人が、時速8kmの芝刈り機に乗って350マイル離れた町に住む病気の兄の元へ向かう実話を元にした話。
長い道のりの先に、もう二度と会うことができない人に対して伝える言葉の重みは、自分が扱う言葉の大切さを教えてくれる。
いやーそんなかっちょいいこと書いては、人をいじってばっかでほんますいませーん😜