教育心理学は経営現場にも使えます

経営の要諦は人にあり、と自ら確信してからというもの、心理学関係の本はかなり読みあさりまして、部屋には心理学コーナーの本棚ができてしまいました(元々心理学を学んだことはないです。大学の一般教養で科目を取った記憶はありますが)。

その中で気付いたことがあります。それは教育心理学の考え方はそのまま経営に生かせるということです。

教育心理学は、どうやったら主体的に子供達が学ぶのだろうか、といったような分野で(素人の定義なので専門の人からすると違うかも)、モチベーションの理論なども当然ですが、からんできます。

先生=経営者、生徒=社員に置き換えると、ピッタリ当てはまる感じがしています。

学習というのは目標があって、それに向かって勉強していくわけです。仕事も同じ。目標があってそれに向かって仕事をする。

学校でも叱ったり、ほめたりしますし、会社でも同じ。教育関係の本では叱り方の本とか、褒め方の本は、よく出版されています。私の本棚にも何冊もありますね。参考になります。例えばこれ

男子と女子の違いもありまして、それぞれに本が出ていますね。男女同権とはいえ、脳の構造がまったく違うと私は個人的に思うので、別々に考えて対応するというのは、自然なことだと思いますね。

男女の接し方を変えている経営者で有名なのは、ニデック(日本電産)の永守さん。男の社員には叱り倒したりするそうなんですが(もちろん、相手の正確を見極めて、問題ないと判断した場合)、女性の場合は、ほめちぎると本に書いていらっしゃいます。

男子社員の場合は、叱って、怒鳴りつけて、ボロクソにこきおろしても、闘争心や反発心を植えつけることにもなるが、この方法は女子社員には全く通用しない。やり方は全然逆である。誉めて誉めて誉めちぎらなければならない。

奇跡の人材育成法(PHP文庫)

この本、1984年に書かれているので、今だと訴えられるかもしれないですね(笑)。永守さんは単に叱っているだけではなくて、その前後にいろいろなことをされているので、そっか、男子は叱りつけて良いのだ!と考えるのは間違いです。

かなり脱線してしまいましたが、教育心理学に戻ると、役に立つことは間違いないです。先生向けの本を買ってもいいですし、心理学者の研究本でもいいと思います。

教育系の心理学者の方で、私がお勧めするのは、筑波大学の櫻井茂男先生で、かなりたくさん本を出版されています。わかりやすいです。本屋で一度見てみてほしいです。有名なこの本も櫻井先生の訳です。ちなみにこのデシの本はオススメです。

筑波大学では、外山美樹先生も教育系に近い感じがします。この方の本もわかりやすくてオススメします。一冊挙げるとすると、これでしょうか?(というかこれ以外読んだことないです)
一般向けにわかりやすく書いてあって、経営者は必読ですよ。是非読んでみて下さい。モチベーションというものがどういうものなのか、概観がわかると思います。

教育心理学では、ほかに三宅芳雄さんという方がいらっしゃって、非常に興味深い話を書かれています。今ご紹介した二人の方とは少しアプローチが違う印象なんですが、悪い意味ではないです。経営に生かせるなと思っています。細かい話はまたいつか。

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