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あえてスポーツに格差を生み出そう

「格差」という言葉に過剰な反応をする人はいるかもしれません。スポーツにおいては「格差を無くす!」と掲げて活動している人は沢山いますし、日本を代表するアスリート自ら発信して活動してる人がいるくらいですから「素晴らしい活動」であると思っています。私も応援していますが、あえて

私はスポーツに格差を生み出したい

と思っている人間です。スポーツにおける格差という言葉は多くが機会や情報、環境格差を無くしたいと熱い想いを持った人たちが使いますがそれらは全て「競技者」のためであり、スポーツする側のための意見です。

スポーツの機会を増やさなければ業界が縮小していくことは認識してます。人口が減ってるこの国で競技人口を増やすことは容易ではありません。マイナーと言われる競技はメジャー競技との差を埋めようと様々な人が取り組んでいます。

「格差を生む」というより「格差が広がってしまう」と言う表現を使うことが正しいかもしれません。

そもそも最大値が上がらない限りは格差が広がることはないわけで、私はスポーツ市場における最大値を上げることが重要だと考えているのです。

資本主義の中で景気、市場が変化すれば格差は生まれやすくなります。そうすると大きな資本が集中することを憎む人たちがいます。勿論、行きすぎた寡占はすべきではないですが、資本主義である以上、その市場を伸ばそうと思ったら引っ張っていく者が現れなければ、停滞し続けるわけです。

プロスポーツは直接的な対戦があるからわかりやすく、勝つためにお金を集め、選手の年俸は上がっていきます。チームは優秀な人材(選手)をお金で獲得できることで競争に勝てる、選手は年俸上がっている「状態」になってるわけです。最高年俸1億、5億、10億という選手が出てくると500万以下の選手がいたとすると文字通り格差が生まれてるわけです。選手以外のスポーツ領域にもこの格差を生み出していきたいと思っています。

対戦がある場合、行き過ぎた状態では健全な成長にならないのでルールができて「仕組み」が必要になります。今回はその先の話は置いといて格差を作る(最大値を上げる)状態にし優秀な人材の単価を上げる必要性があります。

スポーツ格差を生むということは人の評価と費用対効果を定量/定性で測りながら取り合いにならなければいけません。そしてお金を人材に投資した会社が競争に勝つ、或いは成長して成果を証明しなければいけません。

顧客が支払う金額に対して満足度や結果の違いを証明しなければいけません。5000円と2万円では明らかな違いが必要な訳です。

それを提供するAさんとBさんでは明らかに違うことを証明しなければいけません。年収500万のAさんより1000万のBさんのが結果が上である必要があります。これらを可視化し、勝ち(勝敗やビジネスの成功)の再現性を高める必要があります。

格差が生まれれば格差を埋めようとする動きが必ず生まれます

あのお金のあるチームが強い、優秀な人材ばかり集まる、結果うまくいってる会社が良いものを提供してる、お金をかけてる人のがパフォーマンスがいいなど“差”が生まれると埋めようと投資したり、必死になる人、支援してくれる人が現れます。競争が生まれ目指す人が増えます。

もらえる人がちゃんともらえる業界の仕組みへ

需要に対してサービスや質をしっかりと分けて、それに見合う報酬とそれに投資した会社が成長する状態にすることで市場自体が成長をすることが必要な訳です。

そして、投資を回収できる仕組みが必要です。オーナーもですが現場で働くプレイヤーも、年収が上がらないし、契約も1〜3年、何チーム、何社にその時々、貢献してして、どんなリターンがあるのだろうか?

今の時代、一つの会社で定年退職まで貢献して退職金をもらう時代ではないですが、リターンがないのであれば個人で独立して細く長く生きる道を選ぶ。個人の活動が市場の成長に繋がっているかと言われれば難易度は高い。

収入が上がる以上にその先に何があるのか?
将来やりたいことはこのままで本当にできるのか?

スポーツは個人の想いと理想との乖離はかなり大きいです。個を1つに集めて、個人の活動を超えた形、1社1人でたどり着けない地点に対してAscendersだったら到達できる形をつくります。

そして、スポーツはどうしても選手や観客に目がいきがちで、働く人たちはフォーカスされませんが、スポーツ業界で働く人たちがハッピーになればスポーツに関わる人たちみんながハッピーになると思っています。私たちはスポーツで働く人たちを全力でサポートしていきます。

スポーツのアッパーを上げて上を目指せる仕組みと上の環境、そして格差は広がり埋めようとする力が働いて産業、市場全体を高めていきたい。そのための結果の差を作っていきたい。 

スポーツ関連のフリーランス(個人事業主)が個人として活動してながら直接/間接的に会社に貢献した分だけ大きなリターンが作れる仕組み、業務委託でも恩恵が受けれる仕組みをAscendersは作ろうとしています。実現したらスポーツ業界のフリーランスの人は驚くスキームになると思います。実現に向けて引き続き頑張ります。

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橋本 貴智
自分にしか発信できない、スポーツに関わる全ての方にとって役立つ情報をGiveし続けたいと思います。