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組織のつくり方

おはようございます。

ゲマインシャフトとゲゼルシャフトがあります。

共同体的組織と機能的組織と訳されます。

共同体的組織は、
所属している全員の幸せを大切にします。
親族のようで、出入り自由とはいきません。
その代わり最後まで面倒を見ます。

機能的組織は、
その組織が生き残ることを大切にします。
事業組織のようで、出入りは自由です。
時には出て行ってもらうこともあります。

共同体的組織では、人材が与件となりますので、その人材でできる組織を作ります。

機能的組織ですと、あるべき設計図を書き、
それに必要な人材を集めます。

さて、実際の経営では、
どちらかではなく、
どちらの側面もあるものです。

理想を言えば、あるべき人を採りたいが、
現実は採用もままならず、
ある程度のところで手を打ちます。

人材は大切にしなければなりませんが、
ある局面では、
泣いて馬謖を斬らざるを得ない時もあります。

ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの間で
揺れ動くのが経営でしょう。

少し古い言葉ですが、
文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースは、
その著書「野生の思考」のなかで、
ブリコラージュという言葉を使いました。

身の回りにあり、手に入るもので、
何とかするというニュアンスです。

堅牢な理想図を書いても
実現に時間がかかるのならば、
手に入るもので何とかして、
また使えるものが手に入れば
それで補強していくというやり方です。

四の五の言わずに、何とかする!
という感じでしょうか。

このブリコラージュという考え方が好きです。

レシピを見ながらグルメ料理を作るより、
残り物でちゃちゃっとつくる毎日のご飯です。

今日もよろしくお願いします。

安島

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