適者生存の死角
おはようございます!
「強いものではなく、
変化に適応したものが生き残る」
という言い方があります。
私はこの言葉を仕事で使ってきました。
ほとんど間違いがない
定理のように使ってきました。
時には、どや顔で使っていたと思います。
変化に適応しないものは絶滅するのだから、
過去にこだわりなく、
新しい環境に適応すべきであると
いう意味で使ってきました。
ただ、最近はそうでもないこともある
と思うようになりました。
適者生存の話はもともと、
自然界におけることだと思います。
気候の変動や、生態系の変動に合わせて、
さまざまな生物が
それぞれのやり方で生き残ってきました。
しかし、
人間が人工的に引き起こしている変化は
自然界をゆがめていると指摘されています。
産業革命以降の変化は劇的で、
環境に負荷をかけすぎているために、
生物多様性を維持しようと、
絶滅危惧種を保護したりしています。
そのことを考えると、
人工的な変化スピードは、
自然界の標準あるいは
動物としての人間の標準を超えていて、
自分たちにとって決して正しいとばかりは
言えないでしょう。
金科玉条のごとく使ってきた、
適者生存という話法にも、
死角はあるものです。
今日もよろしくお願いします。
安島