組織の風土
おはようございます。
仕事によってその組織の雰囲気は変わります。
銀行のお手伝いをしたことがあります。
報告会で資料を配ったら、
資料を開くなりほとんどの人が、
数表の検算をしはじめ、
しばらくカチカチと電卓の音が続き、
小数点以下の違いを指摘されました。
そんな重箱の隅をつつくようなことを
しなくてもよいではないかとムッとしました。
しかし、銀行の人は、預金をあずかり、
少ないながらも金利をつけて
必ず返済しなければなりません。
保守的な風土になってしかるべきです。
同じお金を扱う会社でも、証券会社は逆でした。
小数点以下の数字はどうでもよく、
どれだけ大きく成長するかに関心が向きます。
まさに株式をあつかうので、
多少のリスクがあっても
大きくリターンが返ってくることが大切です。
攻撃的な風土になってしかるべきです。
さて、病院です。
急に具合が悪くなった身体を治す
急性期病院では命を助けるのが一番です。
絶対に間違いがあってはなりません。
医療の安全と質がとにかく問われます。
一方で、高齢者が多い慢性期の病院では、
患者さんはいくつもの病息を抱えているので、
ひとつ治しても他が悪くなったり、
そもそも治すということが難しく
どう病気と付き合っていくかに
重きが置かれたりします。
命を守るというよりも、
命の尊厳を守るに近いと
私は感じます。
この二つの病院の風土も違うはずです。
今日もよろしくお願いします。
安島