さかさまにみる力
おはようございます!
芸術家は、あるオブジェを創る時に、
二つのアプローチを考えるそうです。
一つは、粘土細工のように、
つけたしていくアプローチです。
もう一つは、木彫りのように、
削っていくアプローチです。
人の思考の癖はどちらかによっている
ように思いました。
私は、付け足していくアプローチで
ものを考えます。
というよりも、
そちらでしか物事を考えたことが
ありませんでした。
そうなので、
削っていくアプローチの話を聞いても、
腹落ちしないことがほとんどです。
右上を斜めに削って、
左の中央を深くえぐって、
その原木が持っているものや良さを
あぶりだしていく感覚でとか言われても、
言葉としては理解できますが、
実感としては、
今一つ地に足がついた感覚を持てません。
これが思考の癖なのだと思います。
これまで当たり前と思ってきた
自分にとって空気のようなものを
あえて疑って、さかさまにして見ることは、
やってみる価値があると思います。
私にとって空気のようなものとは、
努力、向上心、創意工夫、発明発見、
自由自在、自己責任、自助努力、自主独立、
自由主義、資本主義、株式会社、
選択と集中、競争戦略
等などでしょうか。
私にとっては
疑うことがなかった考え方ですが、
調べてみると、こうしたものを
逆さまにみる考え方も
結構あるものだと驚いています。
これまでのアプローチの限界を
見ることができるかもしれませんし、
新たな可能性を見出すことができる
かもしれません。
これが意外と簡単ではなく、
絶えず意識していないと、
元に戻ってしまうのです。
今日もよろしくお願いします。
安島
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