宙づりの大黒柱とは?
おはようございます!
日本の木造の塔は
ほとんど倒壊したことがないそうです。
方丈記の時の大地震や、関東大震災でも
木造の塔は倒れませんでした。
大木が倒れてきて屋根が壊れたり、
火災で焼け落ちることはあったけれども、
塔自体が倒れることはまずないそうです。
その要因は技術の粋を凝らした
木組みにあるようです。
いくつもの解説はなされていますが、
私が一番印象に残っているのは、
大黒柱はあまり重量を支えていない
ということです。
真ん中にある一番太い大黒柱なので
さぞかしドーンと塔を支えている
と思ったのですが、
塔全体の重量を支えているのは、
その周りの何本もの柱だそうです。
鉛筆のキャップのような構造だそうです。
大黒柱が支えているのは
一番上の屋根の部分くらいで、
時には、空中に浮いたままの大黒柱も
あるそうです。
江戸時代後期から始まった工法で、
例えば、青森の青龍寺五重塔は
礎石から30センチも上に浮いて
吊り下げられています。
こうなると大黒柱は、
バランスをとる役割を担うことになります。
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組織のリーダーを例えて、
大黒柱とか言いますが、
自力だけで立っているとは
限らないのでしょう。
長持ちする組織は、
支えているのは周りの複数で、
大黒柱はドーンとしながら
ゆらゆら、ゆらゆらとバランスをとっている
というのも意味深なリーダーのあり方
なのかもしれません。
周りは大変そうですが。。。
今日もよろしくお願いします。
安島