“組織が広がる”ことには何が必要か
この文章は、自分が第74期愛知県高校生フェスティバル実行委員会の中で役員の中で提起した(2023年1月頃)ものを”一般化”して論じたものである。
誤字脱字や考え方の齟齬はご容赦願いたい。
組織が広がっていく上で一番大切な事
組織は放っておいても巨大化していくわけがない。こんなことは当たり前のことである。では、組織を大きくしていく上で何が必要なのかを考える必要がある。組織が広がっていくこと、それは来る人が増えること。来る人が増える、そのためには“来たい”と思えるような環境を創っていくことが一番大切である。“来たい”の理由は何でもよい。「楽しいから」、「興味深いから」、「将来の役に立つと思ったから」、こんな理由なんてものは100人いたら100通り出てくるものである。一人一人の需要に完全に組織をコミットさせていくことは非常に難しい。そのため、より多様化した大きな組織を作りたい人たちがしていくべきこととは、マジョリティーの需要に対してコミットできること、マイノリティーを受け入れられる組織を作ることであると考える。
多くの人が“来たい”と思える組織とは
この項目を考える前にいくつか歴代の偉人が遺した名言を紹介する
“人”というのは感情や知覚、をもとに行動している。何かアクションを起こすときに一番干渉するのは感情である。人は“理屈”により納得するが、“感情”によって動くのである。感情の根本にあるものは“欲望”である。いかにその組織に“参加したい”という“欲望”を引き起こすかが鍵となってくる。では、どう“来たい”と思える組織にするのか。それを考えなければならない。
松下氏の名言にも書かれている通り、リーダー(みんなの中心)となりみんなを動かしていく立場である人たちに「ぜひともこれをやりたいという強い熱意」があれば人を動かすことができる。しかし逆を言えば、それがなければ人を動かすことはできない。リーダーが楽しまなくてどうするのだ、中心となる人々がやりたいと思わなくてどうするのだ、という話である。その熱意をみることができたら、人は自然と組織に魅入るであろう。いかに“楽しんでもらうか”ではなく、いかに“一緒に楽しむか”という、現状からの発想の転換も非常に重要だ。一緒に参加していて楽しい、興味深い、と思える組織こそ、“来たい”と思える組織になると考える。
“数を増やすこと”はあくまで“組織を広げる”ための『手段』である
当たり前の事ではあるが、“数を増やすこと”は手段であって目的ではない。ここは見失われがちな点である。なぜ“数を増やす”必要があるのか。それは“組織を広げたいから”ではないのか。もっと多くの人たちに知ってもらって、もっと多くの人たちと大きなものを創り上げたいからではないのか。多くの人たちに自分たちが素晴らしいと思う活動に参加してもらいたいからじゃないのか。その視点がなければ、組織も広がらない、もちろん数も増えない、みんなが来たいと思える組織にすらならない、本末転倒ではないか。
もっと言えば、組織を広げるということも『手段』である。みんなの中の“こんな組織がいい”の終着点はどこなのか。その答えこそが各々の真の目的である。もう一回見直してみてはどうか。
目先の“楽しさ”で満足して、活動することの“楽しさ”を見失っていないか
来てくれた人に楽しんでもらうことは、先に繋げていくことにおいて非常に重要であることはもちろんその通りである。しかし、これはその場しのぎの“楽しさ”にすぎない。これだけを意識していても組織は成長しない。活動することの“楽しさ”を追求してこそ、組織は成長する。活動に“楽しさ”を感じる人が増えれば、その人たちは主体者となり組織が広がるのである。2つ前の項目の名言を引用するが、『そしてその熱意に感じて、知恵ある人は知恵を、才能ある人は才能をといったように、それぞれの人が自分の持てるものを提供してくれるだろう』、つまり、私たちの熱を感じて主体者となった人たちは、知恵や才能を提供してくれ、そして組織は大きくなっていくのだ。
最後に
こんなこと言われなくてもわかっている。という人がほとんどだと思う。だからこそもう一度考えてみてほしい。なぜ、なぜ、なぜなのか、その“なぜ”の気持ちを大事にして、追い求め続けてみてほしい。そうしたとき、きっときっと組織は素晴らしいものになっていく。本当の意味での大きな組織に広がっていく。
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