書評『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』
おススメ度:★★★★★
【本書の概要】
曖昧な記憶だが、たしか大学時代に大倉山の天一書房でこの本に出会い購入。
少し歳を重ね再読してみましたが、超名著であることに気付かされました笑
本書は人生における成功法則を、よく3流のビジネス書にあるような個人的な体験談や主観ではなく、明確なエビデンスに基づき解説しています。
洋書特有の蛇足に感じるような長い具体例が多いですが(笑)、名著なので無駄なところは飛ばしながらも是非最後まで読んで頂きたい一冊です。
【自分が付箋をつけたポイント】
・環境は成功する上でめちゃくちゃ重要
自分に合った環境を選べ
・上司の自分に対する評価を管理する方が、実際の仕事での頑張りよりはるかに重要
→いわゆる「頑張っているアピール」や「ゴマスリ」はめちゃくちゃ重要ということ
・昇給面談では自分本位に昇給を要求した方が得をする
・人が人生で行うことは全てトレードオフである
→「これをやる」と「あれを諦める」は必ずセットであるということ
・お金は増やせるが時間は増やせない為、人生では多くのことを捨てる(=諦める)ことが重要
・自分の目標を達成するうえで、その進捗に寄与しない全てのものを捨てる
・人々は失敗したことより行動を起こさなかったことを2倍後悔する
・人生において自信よりもセルフコンパッションの方が重要
セルフコンパッションとは自分を責めず、自分を許してあげること
・人々が人生の最期に最も後悔することの2位は「あんなに一生懸命仕事ばかりしなければよかった」
1位は「他の人が自分に望む人生ではなく、自分に誠実な人生を生きる勇気を持てばよかった」
・疎外感を覚えたり、感情移入できない職に就いている人は、失業状態にある人より幸福度が低い
・残業ストレスによる幸福度の減少は、残業代がもたらす幸福度の増加を上回る