造り手の会行ってきた

先週末、造り手の会と一般向けのシンポジウムに行ってきました。シンポジウムは手伝い。⇩な感じの内容。

久しぶりの大きめなイベントで、たくさんの人とたくさんのワインを飲むことができ、色々と思うことがあったので、あまり推敲もせずメモ的に残しておく。

まず、日本ワインってうまいよなって素直に思った。そりゃ、下を見ればいろいろあるけど、総合的に見るとどういう造りをしていたとしてもうまいものはちゃんとうまい。昨今の海外ワインの値上げを考えると、これだったら日本でいいやみたいなこともよくある。
特にデラや甲州は海外との比較対象もあんまりないし、造ったこともないので、なんも考えず飲める。ごちゃごちゃ考えず飲む酒はうまい。

それから2日間通じて海外へのアプローチというのが、頻出テーマだった。人口減少、若者の酒離れの中で、産業が生き残っていくためには避けては通れない。みんな、とりま英語を勉強しよう。
『土とワイン』の著書、アリス・ファイアリング氏に対する質問で、「日本ワインに求めるものはなにか?」という問いが出て、良い質問だなと思ったが、彼女の答えは「日本らしさを感じるユニークなものが欲しい。それがどんなものかはわからないけど。」ということだった。
日本らしさを反映したワインというのには色々な考え方があるところだけど、個人的にはそれは、まず多くの人にとって分かりやすいものでなくてはならないと思った。品種だったり、ブレンドの組み合わせだったり、はっきりとした特徴香だったり、そういったものが世界で認知されて初めて「わかりにくい日本らしさ」が理解されるのではないかなんて考えた。
日本文化を理解してほしいと思って、いきなり水墨画を見せるのは癖が強すぎるでしょう。SushiとかTonkatsuとか、わかりやすいものがなくちゃあね。
ただこれを一つの生産者で完結させるのは不可能なので、やはり一致団結、One team、One for all, all for one、造り手の層の厚さでやっていくしかないよね。

それから、参加してる一般の方の熱量のすごいこと。チケットも完売だったし。いい年した大人があんなに楽しそうにしてる姿って意外と普段見ない。とてもエネルギーをもらえるね。そういえば自分も、ワイン飲むようになってから大人が好きになった。
それに関連して、最後に小山田さんもちらっと言っていたけど、学生とか若い人の参加を促せたらいいよなあとは思う。ワインイベントの学割制度の標準化を提唱したい。学割って、あるだけで「あ、学生も歓迎されてるんだ」ってわかるよね。
最後の最後で23歳の関西弁の子と話したけど、ああいう子がいるだけでイベントにひとつ深みが出ますねエ。

最後に、同世代の造り手たちと交流が深められていいなあと思った。この年で日本ワイン業界に身を置く人って、今の業界のトップランナーを師匠にもつ人が多いんですよね。この年代ならまだ青春の残りかすの恩恵を受けて、すぐ友達になれるのもいいですね。良き師匠に良き同志。これが欠かせないんすわ。
互いに何者でもなかった、今思えばただのワイン好きの頃から仲良くしてる奴らも、気付けばそれぞれの位置についていて、なんか嬉しいなとしみじみ。
最近はソムリエとかワインショップとか料理人とかその辺の同世代ともお話ししたいなーと思ってるんですよね。20代後半くらいの子、誰か繋いでください。

今年も粛々とかつ挑戦的に頑張りたいです。以上。

P.S. 今日の記事のお供。エチエンヌは結構パワー系のワイン好みな気がするけど、なんだかんだ日本人好みのワイン造るよね。ブラインドでも絶対当てれるくらいになりたいけど、ラインナップ多いし、値段も安くないので大変だ。。。Montilleのワインの特徴、捉えてる人いたらぜひ教えてください。



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