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#6「換気」について

こんにちは。
高知県香美市で「世代を超えた家族の幸せ」
をコンセプトに工務店をしている
タカタワークス株式会社と申します。

#1自己紹介でお話をした、建物の基本性能の内
私たちが大切にしている
「耐震性」 「耐久性」 「断熱」 「気密」 「換気」
の詳しい話をしていこうと思います。
今回は「換気」のお話です。


「換気」とは

「耐震」や「断熱」、「気密」は
住宅の性能の中で話しに出てくることが多い
ですが、「換気」も同じように高性能住宅を
設計するうえで欠かせない要素の一つになります。

「換気」の方法

「換気」の方法としては
「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」
の3種類があります。
違いは室内に空気を送り込む「給気」と
室外に空気を排出する「排気」を
機械で行うか、自然の力で行うか
ということになります。
「第一種換気」は給気、排気ともに機械で
行う方法、
「第二種換気」は給気を機械で行う方法、
「第三種換気」は排気を機械で行う方法
となります。
住宅では「第一種換気」と「第三種換気」
が主に採用されています。

また、「第一種換気」には「熱交換」
という機能が付属しています。
「熱交換」とは換気の際、本体に内蔵されている
熱交換素子というものを利用し、排出する
室内の空気の熱を蓄え、取り込んだ外気に
蓄えた熱を回収させ室内に送るといった方法です。
より省エネで快適な空間を望む方には
「第一種換気」はおすすめの設備となります。

給気、排気の違いに加え、ダクトを
使用するかしないかの違いもあります。
ダクト式
○メリット
・換気経路をしっかりと設計できるため
 換気量のコントロールがしやすい
○デメリット
・ダクトの計画や施工に高い技術が
 求められる
・初期費用が高い
ダクトレス
○メリット
・初期費用が安い
・フィルターの交換費用が安い
○デメリット
・換気経路が計画しづらい
・選定機種によって性能差が大きい

24時間換気

建築物には「24時間換気」という
一日中室内の空気を入れ替えるようにする
システムの採用が義務化されています。
これはシックハウス症候群という、建材や
家具、日用品等から排出されるホルムアルデヒド
を代表する化学物質等から起こる
健康被害を防ぐためのものになります。
住宅では0.5回/h以上の換気設備の設置が必要
で、2時間に1回お家の中の空気が全て入れ替わる
ように計算をしなければなりません。

しかし、建築基準法で定められている換気計算は
居室の体積のみの計算に加え、C値が0㎠/㎡、
外部の風圧は考慮しないものとなっています。
簡単にいうと、お家の隙間が一切無く、
外部は無風の状態でLDKや寝室、子供室のみ
換気をする計算です。
あまり現実的ではない条件の計算
であることが分かります。

建築基準法の計算ではなく、きちんと
建築物全体の体積や目標C値等、
必要な条件を含めた「換気計算」
をすることが大切となります。

風量測定

「換気計算」も「耐震等級」や「UA値」
と同じく設計上の話なので、
施工が確実にできているかの判断として、
「風量測定」を行うことが必要となります。
実際に換気扇を稼働させ、専用の機械で
計画通りの風量となっているか現場で
測定をします。

タカタワークスの標準仕様

以上「換気」についてお話してきましたが、
それをふまえ私たちは以下を標準仕様としています

・ダクト式第一種換気orダクト式第三種換気
・風量測定実施

まとめ

常に室内に新鮮で快適な空気の入れ替えを
するためにはきちんとした「換気計算」と、
それを実現する施工能力が大切です。
24時間365日休みなく稼働する設備なので定期的な
メンテナンスが必要ですが、住まわれる方の健康を
守る「換気」は高性能な住宅だからこそ重要な要素の
一つです。
機械を使用しても扱いが非常に難しい空気というもの
だからこそ常に最新の知識を取り入れながら
考えを深めていきます。

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