ポートレート撮影におけるトラブル その2(ドタキャン、大幅な遅刻)
以前、ハラスメント(男性カメラマンから女性モデル)について書いたけど、それ以外にもポートレート撮影におけるトラブルは色々ある。今回はドタキャンや大幅な遅刻について書いてみたい。カメラマンがフリーのモデルにお金を払って個撮をするケースを想定して書いてみた。
①私が経験したドタキャン・大幅な遅刻
私自身は、幸い体調不良・病気、仕事の都合とかもなく、撮影でドタキャンしたことはないけれど、遠征で道路の渋滞による30分ほどの遅刻はしてしまったことがある。一方、モデル側から、当日連絡なし、さらには音信不通のドタキャンが1回、遠征で現地モデルの撮影の際、そのモデルが寝坊により1時間以上の遅刻という経験が1回ある。ドタキャンのケースについては、交通費とコインパーキング代の損害が発生したものの、カメラマン-モデルの仲介サイトの「Remember」を通しての依頼だったため、前払いした撮影代はモデルに振り込まれる前なので回収することはできたけど、そのモデルはサイトの運営からの連絡も無視し、退会したため、損害については泣き寝入りとなった。2,000円と待ち時間60分の損害。
②キャンセル・ドタキャンについての取り決め
天候不良、体調・不良や事故、急な仕事の都合、機材の不調など、キャンセルやドタキャンはときに仕方なく起こりうるものなので完全に防ぐことはできない。それなら、ある程度のルールを作っておくのが望ましい。
屋外撮影の場合、私は撮影2日前の天気予報で実施か延期か決める、ということでモデルに依頼の際伝えて同意を撮っている。
お金を払うカメラマン側の都合でドタキャンする場合、モデルの交通費が発生していたらその全額と撮影代の全額または一部はカメラマンが払うか、継続して撮ってる関係ならリスケしての撮影のときに多少多めに払うのが望ましいと考える。支払いについては、なじみにしても初回にしても、個人情報や身バレの兼ね合いから振り込みも中々難しいので、Amazonギフトカード(電子版)やLINE Payなどで対応するのが現実的な解決策だと思う。
お金をもらうモデル側の都合でドタキャンする場合、交通費や撮影スタジオ代など損害が発生している場合はその全額か一部モデルが払うことが望ましいと考える。
遠征しての撮影の場合はドタキャンの被害は大きくなる。既に移動したかチケットや宿泊代が発生している場合についても、ドタキャンした方が相手に損害の全額または一部を払うことが望ましい。
カメラマンが遠征する、モデルに遠征してきてもらう、どっちにしても、なじみの関係ではない場合、お互い信頼関係ができていないので、ドタキャン対策には苦労する。事前に取り決めしても、連絡を絶たれたら基本泣き寝入り。
モデルに来てもらう場合、片道分の交通費を事前に払っておくなど、モデル側の不安を和らげる方法はあるものの、逆にお金をもらってドタキャンされるというカメラマン側の不安が発生する。
そのあたり気になるなら、フリーの個撮ではなく撮影会やRememberといった仲介サイトを利用するのがベター。
あと、リスク対策・分散として、遠征する場合は複数のカメラマン/モデルと撮影計画を立てておくといいかも。
撮影までに、ある程度マメにやり取りして少しでも信頼関係を作ることが大事。一方で、どう対策してもドタキャンして、そのあと逃げられるケースもあることを、ポートレート撮影のリスクとして覚悟しておくことも必要。
③遅刻対策
カメラマンが大幅に遅刻する場合は(特に30分以上)、モデルの待ち時間分の撮影代を払うのが基本。逆にモデルが遅刻する場合で、終了時間が変えられない場合、遅刻した時間分割り引くのが基本。