肉体不調にどう向き合っていくべきか~高須賀の人生相談~

今回は肉体の不調に関する人生相談です。

<相談文>

お世話になります。以前に坐骨神経痛の改善方法をお聞きしたものです。
おかげさまで随分と良くなりました。

今回、お聞きしたいのは頻尿の改善方法についてです。坐骨神経痛が悪化するのと同じ頃に頻尿でも困るようになりました。少し水分を取っただけで、トイレに行く事が増えました。座っているより、立っている時に尿意をもよおす事が多いです。何かしら知っていることがありましたら、教えてください。

睡眠時に一度は起き出してトイレに行く必要があるのと、極稀ですが尿失禁することまであります。筋トレやストレッチは続けております。回答をよろしくお願いします。


<回答>

まず一番初めに申し上げておくべき事の一つとして(恐らく相談者様は既に施行済みだとは思いますが)、医療の問題で解決できるものは、医療に任せてしまうべきだという事があります。


例えば頻尿だと、膀胱炎が背景にある場合があります。女性に特に多いとされていますが、この場合は自助努力でヘタに頑張ってしまうよりも、医療で解決してしまった方が早い。


世の中には頑張らなくてはダメな部分と、頑張ってはいけない部分があります。医療で解決できる事は頑張ってはいけない部分に相当しますので、よほどの事がない限りは、泌尿器の問題は泌尿器科へ出かけてしまうのが早いと思います。


そのうえで、医療と切り離してこの手の肉体不調の論点を取り扱う必要があるというのも、また事実であります。


僕の腰痛が結果的に結跏趺坐という誰も見向きすらしないオールド御作法で改善したように、世の中には医療が取りこぼしてしまっているタイプの肉体不調というのは、大変多い。


というわけで今回は総論としての肉体不調への取り組み方と、各論として頻尿にあくまで僕が知るレベルでどう向き合えばよいのかを書いていきます。特に総論は、多くの人の参考になるかと思います。


人間の肉体はだんだんと狂っていく

まず初めに申し上げなくてはならない事の一つとして、人間の肉体というのは、自分の所有物ではあるものの、自分の思いのままにコントロールできるものではないという現実があります。


自分の知り合いに大変聡明ではあるものの、いろいろあって躁うつ病に罹患してしまった人がいるのですが、その人は


「最初は肉体が思いのままに動かせないという現実が、辛く重苦しかった」

「けど、今では”そういうものだ”と思えるようになって、自分の肉体と上手く付き合ってゆかなくてはならない」

「その中で最善を尽くせれば、自分にとっては100点だと思うようにしている」


と言っていたのを聞いたことがあります。


僕はこれを聞いて物凄く感銘を受けたのですが、私達は色々な意味でこの世の事物に対して、物凄い執着を抱えています。

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