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春の思い出

先日ゴルフの為早朝家を出ると気温が4度だった。でも大した寒さは感じなくてニットと軽い上着で済んでしまった。
朝夕と日中の寒暖差がまだ残るこの頃ですが、咲き始めた桜や菜の花が確かな春の暖かさへの変化を教えてくれていますね。

新たなスタートを迎えるこの時期、僕が今いる職場でも大学生が就職のため二人辞めました。歳が近い子たちは泣いていて、時期も重なってか卒業式を見ているようだった。
出会いもあれば別れもある。
悲しいし寂しいよね。。。

ただ僕はいつもそんな場面では冷静になってしまう。「お元気で」と挨拶をし次の行動に移してしまう。
子供の頃からそうだった。お世話になった場所も「お世話になりました」「ありがとうございました」と感謝の挨拶はしても別れ惜しむようなことは無い。

別れを代表する学校の卒業式でも、クラスメイトや同級生とサクッ挨拶して家に帰っていた。
小学校中学校の卒業式も同級生が泣いて別れを惜しむ中、キミたちは泣くほどの付き合いがあったのか?もう一生会うことは無いのだからその分泣いとけばいい、とデリカシーが無いことを言ったが本当に思ったことだった。
だからか、ちびまる子ちゃんのクラスメイトで頭が栗の形した永沢くんのドライなセリフは妙に共感する。

高校卒業の時はさすがに自分のドライさに気づき、おれは冷たい人間なのか?と自分を疑うほどだった。

本当に悲しむことは無いのかと振り返ると、そんなことはなかった。

それぞれに共通して寂しさがあったのは恩師との別れだった。
小中高それぞれにお世話になった恩師に最後の挨拶をするときは涙が溢れそうになった。
今思い返しても胸が詰まる。

小学校で特に思い出に残る先生は千葉幸子先生という1年2年の担任の先生。
落ち着きがなくうるさい僕をいつも気にして優しく見守ってくれていた先生の一人。
授業中に何かの拍子に「クソババア」と言ったら泣いて教室から出てってしまい、授業は中止で自習になってしまった。もちろん職員室へ謝りに行きました。そんな思い出があります。今でもほんとすみません・・・

中学校は岩井晴夫先生。3年生の時の担任の先生で岩井先生もまたこの落ち着きがないアホ生徒を厳しくも温かい目で向き合ってくれました。
授業中静かに授業を受けていると、岩井先生が突然に保健室行ってこいと指示してきた。そんな気分でもないのに何でだよと思いながら保健室に向かい熱を測ると38度を超えた熱があり早退することになった。
自分としては高熱があるような自覚症状が無かったからどうして分かったのか後日先生に聞くと、ほぼうるさいのに静かだから。具合悪いか悩むようなことがあるかどちらかだったがお前は悩み事を抱えるようなヤツじゃないから具合が悪いと判断した。
心外だったが(笑)、いつも見てくれているという嬉しさが込み上げた。
僕は国語が苦手だった。
文章に出てくる「この」「あの」「それ」など何を差しているかの問題を悉く外してきた。分からなくて嫌いだったが国語担当の岩井先生が親身になって教えてくれたおかげで国語力が伸び、今では俳優という職業までなれた。

高校では矢島昇先生と永井保之先生。因みに現在は共学だが当時はむさ苦しい男子校。
矢島先生は1年2年のときの担任の先生。永井先生は1年の頃のサッカー部の顧問で監督。
矢島先生は家に帰ると20kgのダンベルで筋トレしていると四六時中話していた。だからやたら腕が太くて小柄だけどプロレスラーみたいな体つきだった。1年の時の移動教室で、部屋で静かにしていなきゃいけないところ部屋も移動してクラスメイト数人でふざけていたら矢島先生に見つかり茶室に来い!と連れていかれた。等間隔で壁向きに正座で座り先生のお説教が30分続いた。足の限界に近づいたころ話が終わった。これで部屋に戻れると思ったら「こっち向け」と誰かに声をかけビシャン!とビンタの音が聞こえた。これだけは無いようにと願っていたやべえやつだ!執行を待つ間も徐々に音が近づく恐怖で膝の上の拳が固くなった。隣のやつが叩かれ、こっち見ろと背中越しに声が聞こえ恐る恐る振り向くと「もう大人しくするな?」「はい」と答えるなりダンベルで鍛え上げた分厚い平手が頬に触れた。凄まじい衝撃だった。いつも優しい先生だけど本当はツキノワグマなんだと悟った。
僕の次のやつはキャッ!と女子のような悲鳴を上げ、こいつ普段粋がってるくせにそれかよ!と思わず笑った。

永井先生はもの凄く熱血で厳しい監督だった。怠ける奴は嫌いだが見捨てはしない情熱ある人。だから先生の情熱に着いていこうとがむしゃらに頑張った。ところが学校人事のことで一年で監督を離れることになり、コーチが監督に就任すると僕と新監督の摩擦が始まった。僕はそのコーチのことが好きではなかったしコーチも僕のことが好きではなかった。だから部活がつまらなくなり熱が冷めていった。卒業式後に永井先生に挨拶をし、「先生が監督をやめてからサッカーがつまらなくなりました」と伝えたら涙ながらに謝られた。先生自身が志半ばで監督を離れることが一番悔しかったのだということをその時に感じた。本当に言っていい言葉だったのかは分からないけど、最後まで先生と本音で向き合えたことが何より心に沁みている。


心と情熱で真剣に向き合ってくれる先生がいたからこそ、その糧があるからこそ僕は今でも頑張れている。

今では時代錯誤な教育かもしれないけど、金八先生のような熱く向き合う時代の学校生活は今でも楽しい思い出。

同級生と別れ惜しまなかったけど、先生とは別れ惜しんだけどね。


冒頭のゴルフ。この日今日一のドライバーショット。
なのにダブルボギー。


春はミモザ。葉も花も大きめなフランスミモザを購入。
大きめのフリフリがかわいいです。



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