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碓氷峠が育む特別な醤油 ~老舗『有田屋』と地域連携の力~

こんにちは、安中市地域おこし協力隊の髙杉です!

今回は、碓氷峠で行った「碓氷隧道仕込天然醸造醤油」の入れ替え作業についてお話しします。

この作業は地域の企業や組織が力を合わせて実現したもので、まさに地元愛が詰まった取り組みでした。安中市地域おこし協力隊の2名も作業に加わらせていただきました。


「碓氷隧道仕込天然醸造醤油」とは?

「碓氷隧道仕込天然醸造醤油」は、有田屋さんが製造する特別な醤油です。碓氷トンネル内の冷涼な環境で熟成されることで、濃厚で深みのある味わいが生まれます。

無農薬の自然栽培原料を使用し、標高900メートルの清浄な空気の中でじっくりと熟成されるこの醤油は、ワイン瓶での二次熟成を経て、碓氷峠の風土を閉じ込めた逸品です。

洞窟やトンネルでの熟成は海外でも見られる方法ですが、日本における醤油づくりに取り入れたこの試みは、まさに新たな挑戦と言えるでしょう。

醤油の香りと新たな挑戦を運ぶレールカート

今回、トンネル内で熟成を終えた醤油を運び出し、新たに仕込む醤油との入れ替え作業を行いました。この作業には、安中市観光機構さんの「レールカート」が大活躍。

運び出した醤油瓶が詰まった段ボールは驚くほど重く、有田屋の工場長も「これ、持てるもんなら持ってみな(笑)」と冗談を飛ばすほどでした。

人力でトンネル内を運ぶのは不可能に近く、このレールカートがなければ作業は成り立たなかったでしょう。

ちなみに、このレールカートはもともと作業用のものだったようで、安中市観光機構が廃線関連のイベント向けに改良を加えたものらしいです。

現在も実用化のために開発と、入念な安全対策が続けられていて、観光客の人たちが楽しめるように整備が進められています。

碓氷峠や廃線の豊かな歴史を新たな形で楽しめる日も、そう遠くないかもしれません。

地域連携の力

今回の作業は、地域の企業や組織の連携が鍵でした。有田屋さんの醤油、観光機構さんのレールカート、そして現場を支えたスタッフたち。全員が一丸となり、無事に作業を終えました。

レールカートに揺られながら思ったのは、これはただの作業ではなく、この土地と人々の営みを未来に繋ぐ仕事なのだということ。

地域の力を合わせることで、こうした特別な挑戦が実現できるのだと実感しました。このような地域連携の力を見ると、地元の未来に希望を感じます。

「碓氷隧道仕込天然醸造醤油2024」について

搬出した醤油は、「碓氷隧道仕込天然醸造醤油2024」として商品化され、現在販売中です。

碓氷峠の冷涼な環境が育んだこの特別な醤油を、ぜひ味わってみてください!

碓氷隧道仕込天然醸造醤油

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有田屋の広報チームが発信する公式アカウント

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安中市観光機構では、1997年に最終運行となった信越本線新線(横川〜軽井沢間)の廃線跡を歩ける「廃線ウォーク」を実施しています。

安全に配慮されたガイド付きのプログラムで、写真撮影の時間もたっぷり。碓氷峠の歴史と風景を楽しむ絶好の機会です!

廃線ウォーク

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「廃線ウォーク」が3月に全面再開! 群馬・安中〜長野・軽井沢町

土砂崩れの影響で通行止めとなっていた廃線ウォークですが、復旧作業が進んでいるおかげで3月から廃線ウォークの峠越えコースが再開です!

ちなみに安中市観光機構さんによると、3月29日、30日は満員御礼だそうです!

廃線ウォークについても、また詳しくレポートしたいと思います。


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