発達障害の子の長所と短所(息子の場合)
息子は、一昔前で言えばアスペルガーと言われたタイプの子です。
親から見ての長所と短所は、長所でもあり短所でもあります。
1.空気を読めません。
人から自分がどう思われてるか客観視がいつかはできるのかもしれませんが、今の所同年代の子と比べると低いです。恋をすれば少しは変わるかなと思いましたが、今の所変わる事はないので心配です。
2.目立ちたがり屋です。
私とは逆で、人前が大好きでそしてどんな大舞台でも全くもって緊張しません、余裕さえ感じます。
上記のそもそも人の目を気にしない、気にできないからこそなのか?わかりませんが、自分がしたかったらどんどん前にでていきパフォーマンスします。
3.個性的ではあります。
持ち物にしろ、身につける物もそうですが、「なぜそれを?」とみんなとは被らない真逆を選択します。
クラスの壁に貼ってある絵や習字、新聞など名前を見る前からどれがうちの子の物なのか遠目でも分かります。
誰かに迷惑をかける訳ではないので本人の好きなようにさせていますが、いつぞやは「僕、内履きのように外の靴も真っ白がいい」と言われ「汚れが目立つから辞めて欲しい」と言ったら「ママ、汚れは思い出だよ」と言われました、美意識は多数決ではないとはいえ少々困る時もあります。
4.基本一人でも平気です、そして同調もしません。
ありがたい事にどの年代でも友達は適度におり毎日のようにその子達と遊びにいきますし「学校に行きたくない」と言った事は一度もありませんが、授業中グループを組んで話合いをする時などは「グループを組みたくありません、一人でやりたいです」と言ってうちの子だけ一人で取り組んでおり、授業参観の際心配しました。帰宅後理由を聞くと「みんなで話し合うと自分の意見が通る確率が減るし、あーでもないこーでもないと面倒が増えるし、話し合いによって議題についての考える時間が減るから嫌だ」そうです。2人組にならなければいけない場面でもクラスが奇数の際は率先して「僕一人がいいです」と言うそうです。
5.コミにケーションが一方通行気味の時があります。
「この子と話したい」と思ったらガンガン押していきます、大分相手の表情を見れるようになりましたが、初めて会った子でも躊躇する事なく話かけるので相手が引っ込み思案の子の場合困っている事もありました。
6.素直で、喜怒哀楽を言葉で表現してくれます。
私自身は子供の頃から争いが嫌で何も言わずにいる事が最善の方法だと勘違いして感情を表現をしない時が多々ありました。大人になってからも自分の憤りや不満を言葉として伝えずに表情に出して分かってもらおうとして、そして分かってもらえるはずもなく最後に自爆するのです。感情を相手に出さないという事は相手の考察する力を非常に消耗します。逆に息子はどんな感情もその理由とともに言葉にしてオープンにしてくれるので分かりやすく、察して動く必要がなく楽です。
「ママ、今の言い方は怒って聞こえるからもっと優しく言ってくれないと嫌だ」「塾の宿題をしなくちゃいけないのは分かるけど、今は気分がのらないからしたくない。」「それはママの考えでしょ、僕はそうは思わないから押し付けないで」など、自分の気持ちを出し惜しみしない事はお互いにとって有益です。これは子供から学びました。
7.怒りを引きづりません。
男の子と女の子の差なのかもしれませんが、「あいつとはもう絶対口きかない、席替え先生に頼んでくる」と言ってたのに翌日には一緒に遊んでます。
クラスの大多数の子に嫌われていた男の子がいて、うちの子もまあまあの被害を受けており「来年は絶対違うクラスにしてもらう」と、習い事も一緒だったため「あいつがいるからもう辞める」と言って実際辞めたのですが(他にもその子がいるからと辞めた子が数名おりました)、翌年には「あいつ最近前みたいじゃないからたまに遊ぶんだ」と言って仲良く遊んでいました。
又、私と大喧嘩した時も「言い過ぎたな」と思い謝るとすぐに許してくれます。
私は不快な事をされたらいつまでも根に持っていたのですが、許さない事は痛い気持ちを持ち続ける事になるけど許す事によって手放せる事を、これも子供から教わりました。
謝る事についても、気持ちをブロックする事によって相手の改心を狙ってしまっていましたが、それは相手の気持ちを自分がいいように操縦している事に無自覚にしていた事に気づきました。
子供のSWITCHを禁止して「謝らないとさせない」はゲームを戻して欲しいから謝っている事に過ぎないので子供は自分の行動を省みません、謝る事は自発的でないと意味がないですよね、力関係によっての謝罪は親子の絆が壊れてしまいます、相手の気持ちのコントロールを辞め、私が待つ事ができるようになりました。
8.生きていれば嘘も方便という時があるかとは思いますが、それができませんでした。
普通の子はなんとなく「これは言ってはいけない事だな」と分かると思うのですが、何の悪気もなく「おばちゃんはどうしてそんなには太ってるの?」「おじさんの頭はツルツルだね」「おばちゃんは1000歳ぐらい?」など、一つずつ教えていき、今は言わなくなりました。
9.何度注意されてもできない事はできません。
例えば、食事のマナーについて膝を立てる、肘をつく、皿食いしない、食べ物をこぼさない、リス食いしない、犬食いしない、くちゃくちゃ音を立てて食べない等毎回食事の度に言っても治らないので、ノートに注意する事を自分で書かせて、それを毎回見させてから食べさせました、年単位で1個ずつやらなくなったような感じです。このようなできない事がもう数個あり、同じようにして改善中です。
これまで、対峙する大人によってはあからさまに「めんどくさい子だな」と思われてるなと感じる場面はいくつかありましたが、ありがたい事に小学校の今までの担任の先生からは、「いい所も悪い所もあるのが子供で、みんなそうです、なのである部分において〇〇君(息子)を注意する場面が他の子より多くあったとしても、みんなから見て○○君が困った子に見えないように、そして○○君(息子)の自尊心を傷つけないように配慮していきます。」と言って頂きました。よい先生方と出会えた事を幸運に思います。
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