「月と散文」を読んで

【いろいろと失くなってしまった日常だけど】
 新型コロナウイルスという変質者が、これまでの日常生活達を殺し、嘘のような現実の顔を覗かせてきた。その傲慢な顔つきで、いろいろなものを消し去り、非日常な毎日という当たり前の日常を作った。挙句の果てに、そいつは世界最大身長の記録を持っているから、その陰に埋もれる自分達は今何を持っているのか全く見えない。気づいたら大事なものを落としていたかもしれないけど、見えないのだからどうしようもない。仕方ないけど、今持てているものを大事に握って、陰の端へとすり足でも良いから歩もう。そうすれば、いつしかそれに光が差し、日常という名のものに変貌を遂げるだろう。

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