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#MicroMBA 第5回 Strategy

MBAの授業も後2回。きょうの授業は戦略。残念ながら先生がZoomログインになにかのトラブルが合ってスタートが10分ぐらい遅れた。

全6回の講義内容はここにまとめてある。

今日の授業は戦略。戦略とはなんだ?

僕の理解では、戦略とはゴールで、経営は意思決定そのものだと思っている。
なんでもやったほうが良いんだけど、どういうゴールをどういう優先順位で目指すかが戦略だ。

今日の授業の戦略は、特にマーケティングのことを中心に扱うらしい。「何かの目的を達成するためのアクション」が戦略だ。たぶん「ザ・ゴール」あたりの解釈で間違っていない。

僕は僕で戦略がある(が、オーソドックスではないし、MBAの授業に乗りづらい)

さて、よいわるいはおいといて、僕はあんまり戦略の話を面白いとおもっていない。

戦略は、複数の(なるべく多くの)人間がきっちりと協調して仕事するために必要とされる。その「多くの人間が協調して仕事する」というところそのものが、あんまり僕の興味範囲ではない。

僕自身の動きには戦略があって、たとえば「お金で買えない価値を提供する」がとかがゴールだ。
そのために、大きな戦略として「イベント時には極力自分よりも詳しくて優秀な人にスピーカーを依頼する」があり、そのために「自分より優秀な人に(多くはタダで)仕事を頼むのだから、ふさわしい場所を用意する。そのためにめちゃめちゃ工数を使う」戦略方針がある。

実際の戦術としては、
-ちゃんとしたイベントサイト、ブログ等の告知を行って人を集める
-プロフィールを集めるとかテストするとか、そういう運営面でスピーカーの面倒臭さを避ける
-まとめをつくる、動画を切り出してアーカイブも作る、できればブログも書く
-イベント内でtwitter実況を行うなどしてよりひとを集めようとする
などがある。

戦略が機能すると、たとえばPeatixのニコ技深センコミュニティに会員が増える(今1000人を超えている)などして、使えるオプションが増える。

ニコ技深圳コミュニティでは、デジタルエコノミーの罠の話をしたり、印度の話をしたり、分解の話をしたり、内容はけっこう幅広いが、どれもけっこう難しめの話をやっている。これも専門家同士で固まらないことと、とはいえレベルを高いところに保つ(なぜかというと、レベル下げると芸能人のyoutubexx大学とかとカブるから)というような戦略に基づいている。

ニッチな活動にはニッチな戦略がにあう

ここで挙げたような戦略は、小さい集団がユニークで興味深くあるためにはとても有効に機能している。一方で微妙すぎて組織を大きくするには向かない。
ここでやってることは僕の本業にかなりリンクし、分解のススメだと秋田先生やtomorrow56さんほかが書籍を出版するなど、いい感じでマネタイズにも成功している。

僕を含めてだれもこうした活動で大儲けする必要がないところも、この戦略を可能にしている。

僕は今、こういう戦略についてよりきちんと言語化するような活動をいくつかやる気で、そこはふわっと「野生のラボラトリ」という名前がついているのだけど、いずれにせよ授業で扱うのはそういう話ではない。

ベーシックな戦略は、どこに力を集中するかの話

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僕がやってるのはこの図の右側、Non-competitiveでBlue Oceanな、さらにいうと非言語な方向に向かう戦略だ。言語化できたらもうコモディティで、手を動かしてモノを作ったり分解しないと理解できない、他の方法では理解できないところにゴールがある。
が、授業では基本的にこの図の左側について話す。

たとえば、「価格を下げるとライバルには勝ちやすいけど、それは他の会社もとり得る戦略だから、共倒れになりやすいよねー」みたいな話だ。実際に現場にいるとそういうことを考える暇もなくなって目の前しか見れなくなるときはあるので、常に戦略を頭においておくことは大事だ。

今日の宿題は英作文 好きなブランド、それが他と違いを作っている理由

この理由について300-500word(かなり長い。日本語だと原稿用紙4-5枚と言ったところ?)の英語で書け、というのが宿題だ。
ちょうどM5でそういう日本語の記事を書いたばかりだし、M5の戦略は面白い。

なので、それをGramarryを使って英作文した。

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授業内で、自分が取り上げたブランドについてメンバーとディスカッションする(で、6人ぐらいのメンバーの中で、みんなの中で説明する)みたいな話があったけど、MBAの学生は当然誰もM5Stackなんぞ知らないので、ちょっと議論になりづらい。

一人のメンバーが任天堂を挙げて、これはいいテーマになった。
コンソールゲームはスマホに食われて、市場としてはかなり難しくなってるけど、任天堂は
-独自のIPをつくる(ポケモンとかマリオとか)。これは他のプラットフォーム(スマホゲーや遊園地)での展開を助ける
-コンソールをキーに、ゲーム以外の新分野にも手を出す
-その新分野に手を出すときに、なるたけbeginnerを相手にする
-移植が多少難しくてもオリジナリティのあるプラットフォームをつくる
など、いくつも「言うは簡単だがやるのは難しい」ことをやって成功している。他のゲームプラットフォームのフィジカル機能(Kinectとか)はたいてい開発を止めてしまったなかで、彼らの成功は特筆すべきだ。
まだコミュニティっぽい機能があんまり育ってない、というのもあるが、それもずっとうまくいかないとは限らない。どうぶつの森とかではうまく行ってるし。

ともあれ、僕の好き嫌いと授業の品質にはなんの関係もない。資料はわかりやすく、戦略について陥りがちなミスや、多くの誤解(主にブルーオーシャン戦略)について説明していた。

次の講義がラストになる。楽しみだ。

全6回の講義内容をここにまとめてある。


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TAKASU Masakazu
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