Azamiah, waterbaby…今週のおすすめ 5 Best Songs:2023-23
今週も新人の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを毎週紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。
Spotifyのプレイリストも更新してます〜
Azamiah
グラスゴーを拠点のボーカルIndia Blueを中心とするJosef Akin(Key.)、Norman Villeroux(Ba./オカリナ)、Alex Palmer(Dr.、Romy Wymer(ハープ)の5人組のコレクティヴ、Azamiahがデビューアルバム『In Phases』をリリース。「自然への旅と夜の散歩」をテーマにしたそうで、まさにその雰囲気にぴったりな作品に。
ジャズやソウルをベースに、ネオソウルやニューエイジ、ラテンミュージック、アンビエントなどさまざまな音楽をブレンドさせた、オーガニックで幽玄なサウンドが魅力です。フィールドレコーディングをした音源も取り入れていて、ハープのたゆたうような音、オカリナのエキゾチックな響など、それぞれが交錯して、奥ゆかしい癒しのサウンドアレンジも印象的。さらにIndia Blueのシルキーで耽美な歌声には驚かされるばかり。優美でゴージャスな歌声は唯一無二で、包み込むような柔和な質感も最高です。これがデビューアルバムとは、またイギリスからやばい存在が出てきたなと…。
waterbaby
スウェーデン・ストックホルムからのベッドルーム・ポップの新星、waterbabyがデビューEP『Foam』を名門レーベル〈Sub Pop〉からリリース。幻想的でたゆたうようなシンセや、レイドバックなムードが折り重なったベッドルーム・ポップ・サウンドが特徴です。何よりも一度聴いたら忘れられないような、彼女のポップなメロディーセンスも秀逸です。フォークとR&Bの中間を縫うような唯一無二な音楽性も面白いですね。可憐でビタースウィートな声質も音楽にあって最高です。
Sam Austins
デトロイト出身で、現在はLAを拠点に活動するアーティスト、Sam Austinsが新作EP『Boy Toy』をリリース。客演に天才エレクトロニックプロデューサーBilly Lemosを迎えています。Pusha Tにも認められたという彼の奏でるサウンドは、インディー・ロックやヒップホップ、R&Bなどを織り交ぜたジャンルレスなもの。疾走感あふれるインディー・ソングから、Dominic Fikeを彷彿とさせるようなレイジーなフロウが特徴的な楽曲などさまざま。BakarやMaster Peace、Jean Dawsonに続くような才能を秘めたアーティストかと。
ELIZA
ロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、ELIZAが昨年発表したアルバムのリミックスを含めた作品『ASWS: Sketches & Remixes』をリリース。リミックスには以前ブログでも紹介したonesなどが参加。もともと彼女はBruno Majorとのコラボレーターとしても有名です。
今作はネオ・ソウルやR&B、ジャズをブレンドさせたメロウでスムースな音楽性が魅力で、そこに艶やかで優雅な彼女の美声が溶け合う、とろけるような作品に仕上がっています。今回はそこにハウスやテクノなどのダンスミュージック的なリミックスが入ることで、また異なる別の側面が垣間見える作品に仕上がっています。
Cole Bleu
リヴァプール拠点に活動するThe Let Goがメンバー脱退のあと名義を変えて、Cole Bleuとして初となるEP『CRUSHED!』をAlfie TemplemanやPixeyらを輩出する〈Chess Club Records〉からリリース。
The Let Goからのポップ・パンクやインディーなどを織り交ぜたベッドルーム・ポップ・サウンドは健在で、今作ではよりギターサウンドが全面に出た作品に仕上がっています。ロック色が強く、とてもフェスとかライブハウスで盛り上がりそうな曲ばかりで、アンセミックなムードがたまらないです。
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