tendai, Clothesline From Hell…最近のおすすめ 5 Best Songs:2024-14
最近の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。
Spotifyのプレイリストも更新してます。
tendai
ずっとデビューEPが出るのを待っていたらいつの間にがデビューアルバムをリリースとなってしまった、ロンドン拠点に活動する奇才アーティスト、tendai。デビューシングル「Not Around」から魅了されまくって、いつまとまった作品が出るのかと待つこと3年。これまでにStormzyやLava La Rueなどの作品に参加してきています。
本当に待った甲斐があるくらい素晴らしく磨き抜かれた作品に仕上がっています。UKのダンスミュージックやエレクトロニックミュージック、ヒップホップなどが詰まりに詰まった多彩なビートに、彼の流麗で甘美な歌声が溶け合うアルバムに。彼の天賦の才能に溢れるとろけるような美声はもちろんですが、ダークでメランコリックなトラックやビートの洗練され具合が本当にずば抜けています。今後もっと頭角を現していくでしょうね。
Clothesline From Hell
カナダ・トロントを拠点に活動するSSW/マルチ・インストゥルメンタリスト、Adam LaFramboiseが新作EP『Soon We'll All Be Smoking』をリリース。
彼のサウンドはアコースティック・ギターを中心に、多彩なビートを絡めた、まさに2020年代に降臨したBeckのようなポップネスに満ちた作品に仕上がっています。1曲目からビートの鳴りが90年代的タイトな質感で、そこに郷愁を感じさせるアコースティック・ギターのアルペジオなどが溶け合ったサウンドがたまらないです。ヒップホップやインダストリアル、インディー、アンビエントなど、それをメロディアスな作品にまとめ上げているのが素晴らしいです。今年の中でも衝撃的な新人がトロントから出てきたなと感じています。
Juliet Ivy
中国とコロンビアにルーツを持つNY拠点に活動するシンガー・ソングライター、Juliet Ivyが新作EP『tiny but scary』をリリース。彼女は前作のEPで人気になっていったそう。
個人的に去年の作品よりは今作の方がより彼女のソングライティングセンスが洗練されていっていて、とてもハートフルな作品に仕上がっていると感じています。インディー・ポップやインディー・フォーク、ベッドルーム・ポップなどを織り交ぜた煌びやかで穏やかなサウンドで、彼女の可憐で甘美な歌声があわさることで美しいサウンドスケープを奏でています。初期のbeabadoobeeやSamia、MUNAに通じるアーティストかと思います。
slimdan
LAを拠点に活動するシンガー・ソングライターDanny Silbersteinのソロプロジェクト、slimdanがデビューアルバム『Second Dinner』をリリース。彼は親友でもあるSasha Alex Sloanの「Older」という曲を共作して以来、DiploやEthan Gruskaなどと言った名だたるアーティストと音楽で関わるようになったという。そんな生粋のソングライターである彼自身でプロジェクトをスタートさせて、Ethan Easchと共作したり、現在のRemi Wolfのツアーのサポートアクトにも抜擢されています。(というかその周辺のアーティストなので友達という感じです)。
全曲通してインディー・フォークやカントリーをベースにしつつ、インディー・ポップやオルタナなどをミックスさせたポップな作品に仕上がっています。彼の関わってきたEthan GruskaやCharlie Hickey、Runnnerを彷彿とさせる優美さと壮大さを兼ね備えたアーティストだと感じます。
niina
ロンドンを拠点に活動するアーティスト、niinaがデビュー作『honestly, does this smell off to you?』をリリース。全曲彼女のベッドルームで作られたという作品は、UKガラージなどのダンスミュージックやマッドチェスター、エレクトロニックなどを織り交ぜた、煌びやかでダンサブルなアルバムに。
彼女のスポークン・ワードからメロディアスな歌メロの幅広い感じも、まさにUKっぽい雑多な感じでそこも含めて魅力的で最高でした。Rose Grayやyunè pinku周りが好きな人はハマるかと思います。