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Babymorocco, Colle…最近のおすすめ 5 Best Songs:2024-18

最近の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストは定期的に更新してます。


Babymorocco

ロンドン拠点に活動するアヴァンギャルドなアーティスト/プロデューサーClayton Pettetによるプロジェクト、Babymoroccoがデビューアルバム『Amour』をリリース。Frost Childrenも客演で2曲ほど参加してます。
とりあえず一言でやばいです。グリッチやdigicoreから、ニューレイブやディスコ、ダンスミュージックなど全てのヤバい音を凝縮させて、最後まで激踊りさせる中毒性の高い作品に。もうとにかく何も考えずに聴いてほしいです。


Colle

NYを拠点に活動するMaya McGroryによるソロプロジェクト、ColleがデビューEP『Montalvo』をリリース。彼女は各メディアの今年のベストアルバムでも選出の多いShane Laversによるプロジェクト、Chanel Beadsのメンバーの一員でもあります。今作でもミックスでShane Laversや、元Strange Rangerで現在はThresholdで活動するIssac Eigerが関わっているそう。
作品はトリップホップ的なダークで幻想的な世界に包まれた音楽性を主軸に、そこにドリーム・ポップやエレクトロニック、アンビエントなどを絡めた浮遊感溢れる夢見心地なものに仕上がっています。彼女の透明感あふれる甘美な歌声はシルキーで、サウンドのメランコリックさとは相対した希望を見出すような役割を果たしているようです。とりあえずめちゃくちゃ良いです。


Merges

LA拠点に活動するシンガー・ソングライター、Mergesが新作EP『Agnus』をLAにあるインディペンデントレーベル〈Over Everything〉からリリース。
インディーフォークを経由しつつ、Frank OceanからWetまでを想起させる、ミニマルかつ洗練されたR&Bやエレクトロニック、アンビエントなどを盛り込んだ作品に。彼女の耽美的でソウルフルな歌声も相まって郷愁を感じる音楽性もとてもいいです。めちゃくちゃやばい新人とわかるのはこのセッション動画を見ると一目瞭然です。歌声の際立ち方がやばい。


Kilu

ロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Kiluが新作EP『her』をリリース。この作品はデモ作品で、昨年出した『2』もめちゃくちゃいいです。彼自身は以前このブログでも紹介した同じくロンドンで活動するFeuxの大の親友とのことで、今年も一緒にツアーを回っていたらしいです。
彼はTikTokでも人気を博しているアーティストとのことですが、サウンド自体は非常に洗練されています。メランコリックでダークな響きのあるサウンドに、彼の気だるげだけど優美なウィスパー・ヴォイスが溶け合い、美しいサウンドスケープを奏でています。RadioheadからBillie Eilish、そしてKing Kruleまでにも通じる、ダイナミックさからインディー感を兼ね備えた特大新人かと感じます。他の楽曲もぜひ聴いてほしいです。


Merely & Malibu

フランス人プロデューサーMalibuと、スウェーデンのプロデューサーMerelyによる共同コラボレーション作品『Essential Mixtape』をスウェーデンのインディペンデントレーベル〈YEAR0001〉からリリース。
この作品は2人が南スウェーデンを旅してこのミックステープを作り上げたらしいですが、旅行中にフィールドレコーディングなどを行い、そのサンプルもこの作品に含まれているそうです。神々しく天使のような歌声とともに、幻想的かつ退廃美とも感じられるサウンドが混ざり合い、非常に洗練されたアンビエント作品に仕上がっています。
オフィシャルでこの作品と連動した映像作品も出ているのですが、それと合わせてみるとよりこの作品の世界観に浸れるようなものとなっています。


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