【京都】嵐山に行ってきた【2024年1月】
どーも、たかしーのです。
2024年1発目の家族旅行で、嵐山に行ってきました!
京都に1泊2日の旅行をしてきたのですが、1日目に嵐山、2日目に太秦を巡りました。
↓2日目の「太秦」の模様は、こちらをどうぞ。
観光したところ
渡月橋(京都市右京区)
嵐山と言えば、なんといっても、渡月橋でしょう。
京都に行ったことがない人でも、1度はその風景を見たことがあるかと思います。
この真ん中に映る山を「嵐山」と呼びます。ですが、この嵐山を含む周辺の山々のことも「嵐山」と呼び、さらには、この周辺地域のことも「嵐山」と呼ぶため、「嵐山」と言う言葉自体が、かなり広い意味を持つことがわかります。
ちなみに、「嵐山」の由来ですが、諸説ありますが、山の紅葉や桜を吹き荒す様子から「荒らす山 → 嵐山」となったとも言われています。
渡月橋の歴史が書かれた案内板を見つけたので、読んでみました。
この案内板に書いてある「 大堰川」は、桂川と同じ川のことを指します。一般的には、渡月橋より上流を「大堰川」、渡月橋より下流を「桂川」と呼ぶんだそうです。
実際に、渡月橋を歩いて渡ってみました。
鉄筋コンクリートの橋なのもあって、大型車両も通行可能。
朝早くからココにやってきたこともあり、観光地ですが、人も少なく、歩きやすかったです。
せっかくなので、動画も撮ってきました。
琴きき橋跡(京都市右京区)
渡月橋の近くには「琴きき橋跡」と書かれた石碑があります。
あの『平家物語』に登場するので、いわば古典文学の聖地にもなっています。
そんな「琴きき橋」にまつわる話が、こちらです。
時は、平安時代末期。
時の天皇であった高倉天皇は、琴の名手で京都一の美貌とまでいわれた 小督を寵愛していました。ですが、その高倉天皇は、時の権力者であった平清盛の娘・徳子を、すでに中宮(天皇の妻)として迎えていました。
この小督の存在を知った清盛はたいそう怒り、小督は平家から圧力を受けることになります。これを知った小督は、自分の命よりも、高倉天皇のことを案じた結果、宮中を去り、嵯峨野(つまり今来ているあたり)に身を隠すようになりました。
この知らせを聞いた高倉天皇は、たいそう悲しみ、源仲国に小督を捜すように命じます。
その仲国は「名月の夜(陰暦の十五夜)なら、きっと小督は琴を弾いているにちがいない」と思い、馬を走らせ、嵯峨野辺りを訪ね、琴の音色を頼りに探してみると、橋のあたりで、小督でしか弾けないような琴の音が聞こえてくるではありませんか。
これを聞いた仲国は、すぐさま笛を持ち、琴の音に合わせ、セッションしてみせると、やがて、その琴の音の出どころがわかり、小督を見つけることに成功します。
こうして、無事に宮中まで連れ戻すことができたため、小督は、高倉天皇からますますの寵愛を受け、中宮徳子よりも早く高倉天皇の子供を産むことになるのですが、またしても、このことが清盛の怒りを再度買ってしまい、結局、小督は髪を剃られて出家させられてしまった…という話が平家物語では語られています。(清盛め…)
この話の舞台となったのが「琴きき橋跡」なんだそうです。
小倉山(京都市右京区)
「渡月橋」周辺をお散歩していると、見事なお椀型の山を見る事ができるのですが、あれがかの有名な「小倉山」です。”小倉”百人一首の”小倉”は、この山の名前から取られています。
和歌にもよく登場する山なので、「小倉山」と聞くと、この山を思い浮かべると、より歌の世界をイメージしやすいかもしれません。
人力車のえびす屋 京都嵐山總本店(京都市右京区)
嵐山ということで、初めて人力車にもトライしてきました!
子連れでしたが、膝に乗せてであれば、2名分の料金でOKとのことだったので、朝の嵐山を45分コースで巡ってきました。料金は2名で15,000円でした。
それでは、レッツゴー!
大きな揺れもなく、座ったまま、嵐山の町を巡れるので、とても快適でした。
ほんとは、時間があれば、中まで入って巡りたかった天龍寺。
あの足利尊氏が、後醍醐天皇の菩提を弔うために創建されたお寺なんです。
さあ、来ました!
ここから竹林の散策路に向かいます!
実は、竹林の散策路ですが…
なんと、人力車専用レーンがあります!
なので、座りながら、優雅に人力車に乗って、竹林の風景を味わうことができます。
そして、人力車のお兄さんに写真も撮ってもらいました。
私が普段使っているスマホを渡して、撮影してもらったのですが、どうやったらそんなにキレイに撮れんねん!ってほど、すんばらしい写真を撮ってくれました。いい思い出になりました。
竹林を過ぎると、野宮神社が見えてきます。
ここも中まで入りたかったですが、時間の関係で、今回は近くまで人力車で通過。
『源氏物語』の舞台にもなった場所で、正面に建つ「 黒木鳥居」で有名な神社です。
今年、大河ドラマの主人公が紫式部ということもあり、年始は初詣に来る人でおおいに賑わったそうです。
そこから、また竹林を抜けて、
今度は、落柿舎近くまでやってきました。
落柿舎は、松尾芭蕉の弟子であった俳人向井去来が別荘として使用していた場所で、松尾芭蕉も3度訪れたことが記録に残っています。
ここは、いわゆる映えスポットとなっていて、
遠くから撮影すると、電線やビルのような近代的な建物がいっさい映らないので、当時の原風景をそのまま撮影できるスポットとして知られています。
なお、これは人力車のお兄さんから聞いたのですが、この落柿舎前の敷地は京都市(だったはず)が購入をしていて、落柿舎のある風景を妨げないよう、建物を立てないようにしているんだそうです。まさにGood Job!
この落柿舎から折り返して、スタート地点であった渡月橋付近まで戻ります。
その途中、遠景ですが、比叡山が見えました。
あの織田信長が焼き討ちした延暦寺のある山です。
最澄とセットで、よく試験にも出ますので、覚えておきましょう。
その他、人力車のお兄さんから教えてもらったのですが、嵐山の住宅街を通る際に、南天を植えているおウチをよく目にしたのですが、これは南天が厄除けや魔除けの力を持つ縁起のよい木とされているからで、その理由は発音が「 難転」だからなんだそうです。
また、同じ方角に植えられてるように見えたので、おそらく鬼門(北東)を意識してのことかなと思いました。※調べたら、どうもそうっぽい。
年始に訪れたので、注連縄などももちろん飾っていましたが、南天については、知らなかったので、勉強になりました。
動画も撮ってみました。
人力車の気持ちよさが伝われば、幸いです。
あっという間の45分の旅でしたが、嵐山の小ネタがたくさん聞けて、またお写真もたっぷり撮っていただいたので、大満足。
他の観光地にも、人力車があったら、是非乗ってみたいと思いました。
嵐山よしむら(京都市右京区)
お昼ごはんは、蕎麦にしました。
ひさびさに、天ざるを注文。
こういった場所で食べる蕎麦は、やはり格別でした。
風風の湯(京都市右京区)
のちほど紹介しますが、宿泊先が温泉つきではなかったので、渡月橋近くにある日帰り温泉に行ってきました。
残念ながら、渡月橋を観ながらではありませんが、露天風呂も完備されているので、肌寒い外の空気に当たりながら、お風呂でゆっくり疲れを癒しました。
〆には、やっぱりフルーツ牛乳でしょう。
温泉でのどをカラッカラの状態にしてから飲むと、なお良いです。
宿泊したところ
ザ グランド ウェスト 嵐山
渡月橋に近いホテルを事前にWebで予約し泊まったのですが、子連れ家族であれば、とても快適で良さげなホテルでした。
室内はとても広々としており、最近できたホテル(2017年開業)ということもあって、室内のデザインも今どきな感じ。トイレとお風呂もセパレートされていました。
このベットの向かいには、子供が走り回って遊べるだけのスペースがあり、サービスで組み立てブロックのおもちゃも置いてありました。
ウチの子は、観光から帰ってきてからも、またブロックを出して、遊んでいました。ブロックがとても気に入ったようです。
テレビも完備されていますが、なんとAmazon Fire TV Stickも置いてあるので、Prime Videoといったオンライン動画配信サービスを楽しむことができます。私の場合は、ホテルに帰ってから、少し時間があったので、Primeで「ゴールデンカムイ」のアニメを観て、くつろいでいました。(金カムは超面白いので、全人類オススメ!)
このホテルの屋上にいくと、常時テントがはってあり、自由に出入りして、利用することができます。
テントの中には、こたつもあって、寒い季節でも安心。
キャンプには行きたいけど、ハードルが高いという家族には、ありがたいサービスだと感じました。(ウチの家族がまさにそう)
宿泊した翌朝は、ホテル1階にあるカフェでモーニングをいただきました。
このカフェの目玉が、棒付きのワッフルで、味は選択が可能。
私は、京都に来たので、抹茶テイストのワッフルにしました。
棒付きなので、食べやすかったです。子供も喜んで食べていました。
あと、ホテルにタクシーを呼んでもらったのですが、頼んですぐにタクシーが来たり、フロントを通るたびに優しく声をかけていただいたりと、ホスピタリティの良さをとても感じました。
また是非、嵐山に行くなら泊まってみたいホテルとなりました。
おわりに
ちょっと歴史さんぽ的な感じになりましたが、「嵐山」を観光した模様をざざざーっと書いていきました。
実は、嵯峨野トロッコ列車にも乗りたかったのですが、残念ながらシーズンオフでした。※毎年1月と2月は運休している。
今度、もし嵐山に行くなら、トロッコ列車とお寺巡りをメインにまた巡ってみたいと思います。
あと、今回はじめて人力車に乗りましたが、もうすっかりハマってしまったので、是非どこかで2回目を乗りたいと計画しております。
それでは!