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石川線がレトロなわけ

今回がっつり鉄です。

ほくりくアイドル部は金沢市の公共交通利用促進PR大使になっていて、どうやら今年なにかやるそうです。(MV撮ってたので多分曲がリリースされるかな?)

石川線は 今年4月から 鉄道再構築実施計画の対象になって、県と自治体が設備の改良などの費用を負担するようになるんです。

https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/content/000339094.pdf

これはみなし上下分離と呼ばれる方式で、鉄道を存続させるために、自治体などが財産は鉄道会社のままで、費用を援助できるようにするというスキームです。

この資料の中に「プロモーションの展開等」という一文が載っていて、おそらくその流れでほくりくアイドル部がやりそうなのと、沿線自治体すべてに出身者がいるので、プロモ役としてうってつけなんでしょうね。

さて、本筋の話です。

北陸鉄道は浅野川線と石川線という2つの路線を持っています。双方、長さ18m3扉で2両編成の中古車両が走ってます。

浅野川線 元東京メトロ03系 
→長野電鉄・熊本電鉄・上毛電鉄でも走ってます。1988年から94年の間に製造されました。浅野川線を走っているのは93年と94年製のその中でも新しい車両です。

石川線 元東急7000系
→弘南鉄道・水間鉄道・養老鉄道でも走ってます。1962年から65年の間に製造されました。

あと、石川線と浅野川線に元京王3000系が走ってます。

写真右が井の頭線から来た元京王車

実は、03系も7000系も地下鉄の日比谷線を過去に走っており、車両の寸法は共通の18m3扉です。このサイズ、かつ狭軌(1067mmのレール幅)が地方私鉄で使いやすいので、日比谷線を走った車両はいろんなところに走っています。日比谷線は地方私鉄の中古車センターだったわけです。

日比谷線はホームドアの関係で今は20m7両編成が走っています。03系などはその関係でちょっと早めに引退しました。なので、実は日比谷線中古車センターのストックが結構ないんですよもう。。。

話を戻して東急7000系ですが、日本初のフルステンレスカーとしてアメリカのBUDD社との技術提携で作られています。ステンレスなのでサビないため、今でも必要な強度を保っており、養老鉄道と水間鉄道を走っている車両は更新して綺麗になっており、特に養老鉄道の車両は一回東急時代に走行機器関係を後輩の1000系と同じにしたものを最近導入しています。2045年くらいまでは使う予定だそうです。

石川線の車両は東急から来たときから内装はほとんど変わっておらず、一部ワンマン用の機器とクーラーが追設されていますが、1960年代のままなんです。(走行機器はいろんな会社からの寄せ集めです)

のっぺり顔は先頭改造車

要するに、サビないので置き換える必要がなかった、お金もなかった、いい車両の出物もなかった、そして浅野川線のほうが投資のし甲斐があったということで、レトロに結果的になっちゃったというわけなのです。

鉄道再構築実施計画の中に新型車両導入って記載があるのでそのうちこの車両も置き換わります。こちらの金沢市の資料(P15)によると、令和10年~12年の間に導入される予定のようです。(要するにあと5年位)

https://www4.city.kanazawa.lg.jp/material/files/group/8/siryo5.pdf

もし、IRいしかわ鉄道との乗り入れが実現して車両が変わることがあったら、この導入車両は浅野川線に玉突き転属するみたいです。

レトロでもきれいに使っていて、揺れも少なく快適であれば問題ないんですけど、地鉄の元京阪3000系もそうなんですが、座席のスプリングが抜けまくっててそれが揺れにつながるんですよね。台車ももちろんそうだけどね

また、設備も同じように更新されていないので、古い駅舎や設備があちらこちらに残っており、特にお客様が接しない部分(工場とか乗務員詰め所とか)がかなり古くなっているようで、そこも今回の計画で改善されます。運転士増やそうって言ってるときに、事務所が古くなって汚くなってたらまずいしね。

模型のような新西金沢駅

とにかくほくりくアイドル部がはいって、石川線が少しでも明るくなればいいな~と思ってます。ラッピング電車とか走ったら胸アツです。(金沢市、野々市市、白山市の屋外広告条例が関係するけど、緑のラインにして、ドア横に大きめのポスター貼るくらいなら多分OK)

推し駅とかできた日には。。。うん。。。鶴来のお祭りの日とかその子が一日駅長やれるし、それぞれの駅の近くの何かしらと連携して、なにかできるし、(コマツデマツの再来)めちゃくちゃニュースになるしと、勝手に期待しておきます。



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