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ライブの「動員」について考える
動員という言葉(言葉狩りみたいですが)
動員ってもともと軍事用語らしく、そういえば近現代の教科書に学徒動員って出て来たよな~と思いながら、デモの動員とか総動員とか、明確な濃い目的のために人を集めることを意味するらしいんです。主催する側が内部で使うには全く問題ないんですけどね。
動員って動員すること自体が目的になる語感を持ってて、ライブの動員ってファンになってもらうことを目的にしていて、ライブの場合演者側と同じ方向を向いてないので、(演者⇔ファン)そこが一番の違和感かもしれないです。
動員重要とか、超動員重要とか、、、、
例えば、イベントの動員をかける、〇〇人の動員を目標にしています。って言うけど、動員重要ライブとか、超動員重要とか地下の現場に通ってた時は連発されてめっちゃ霹靂してました。(多分これはみんなあるある)
基本全通ヲタクが多いから、そういう人たちに対して、動員重要だからって言われても困るばかり 全通ヲタって基本週末はライブに全振りするんで誘える友達はいない、いても同じ属性なので他現場に行ってる でもメンバーに重要だから友達とか連れてきて!とか言われる。大切なライブに力になれない無力感、、あと、動員ってヲタクが駒として考えられてるって感じがするんよね。対バンで主催側から動員はこの位あれば次回もっといいライブにいけますとか言われてるのをそのまま使ってるんだろうな~と思ってます。
よい言いかえは?
ひとりひとりの来場の積み重ねが来場者の数になるわけで、〇〇人の人に来ていただくことを目標にしているとか、〇〇人のホールをいっぱいにするとか、読んだファンが会場が一杯になるいいイメージを持てるような言葉がいいのかもしれません。〇〇人チャレンジ!とかいいかもです。
正しい層にアプローチできているか
重要なライブで動員が欲しい場合、当然どこのアイドルも運営も一生懸命宣伝します。以下3つのターゲットに分類してみました。
A まだ来たことがない人
B 一回来て、その後来たり来なかったりする人
C いつも来る人(おまいつ・いつメン)
それぞれに対してのアプローチがあると思うのでまとめてみました。どこもメソッドは同じだと思いますが、アイドルのライブを例に作ってみます。
ただ、どのターゲットに対しても、チケットが買いやすく、運営の告知が正確で早いことはマストです。
A まだ来たことがない人
これは他のアイドルのライブに来たことがあるかないかで分かれます。
A-1 まだアイドルのライブに来たことがない人
まずはそのライブの情報に触れる接点をとにかく増やして、100人のうちの関心を持ってくれた1人が、信頼を持ってくれるような情報に簡単に接することができるようにすることです。アイドルのライブに来たことがない人が、いきなり地下のライブハウスに行くなんてありえないので、会場選びは超大事です。「安全なのか」「演者が見やすいところなのか≒お金を払う価値があるのか」特に最初は前方の高いチケットは買わないので、こういう層が欲しい場合は、どこからでも見える階段状の公営の会場を抑えることが大事です。(ここほくりくアイドル部さん満点です。)
だって、地下アイドルのライブの印象って、狭い、怖い、前が見えない、飛んでる人がいっぱいいる ですからね♪(間違ってない)
A-2 他のライブには来たことがある人
もうちょっと解像度の高い情報が必要です。他のアイドル現場にちょっと遊びに行ったことがある人に対しては、具体的な情報があったほうが良いです。他の現場にはまらなかった理由が潰せれば来てくれる可能性が高いです。ライブの様子の動画が最も効果的なのはこの層です。SNSの動画のタグをこれでもかとつけて、TikTokをザッピングしてる層に対してリーチできるようにするのが効果があるかと思います。ただ、東京の場合はこの層は少ないかと思います。(大体ドルヲタは他界しても他の現場にはまるので)
B 一回来て、その後来たり来なかったりする人
この層は、よりパーソナルな戦略が必要です。SNSもフォローしているはずだけど、情報を読み流しているパターンです。この層に効くのは
・その人個人に届くようなアプローチ
・全員が共通して何か頑張るチャレンジ
情報を読み流している場合は、とにかく同じ文字情報をいっぱい送りつけるしかないです。タグを統一して、メンバー全員がXで包囲網を張り、外堀をどんどん埋めていくイメージです。あ~メンバー頑張ってるんだなぁ~行ってみようかな~と思ってもらうようにがむしゃらにです。この段階はメンバー個人個人のアピールが効きます。
C いつも来る人(おまいつ・いつメン)
何もしなくていいです。この層は来るときは来るし、来れない時は来れないです。動員頑張ってる姿をみて微笑ましくみんなが思ってくれればそれだけで〇です。いつも来てくれてる人ありがとうとだけ言えたら、それで十分です。後は、運営側によいバランス感覚があり、いつメンを冷遇しすぎなければよいです。
ファンの役割
劣等感持たずにできることをやる、ライブに来れるときは来る、これにつきます。学生の子とかはライブに友達を誘ってみる、大きなお友達はライブよかった!って終わったらがっつりつぶやく 大したことを書かなくても 推しがかわいい!ライブよかったでいいんです。ただ、タグをつけたり、グループの名前を入れたりする場合は、知らない人がみてその投稿でマイナスの印象を持たないようにすることだけは心掛けないとです。また、HNにグループの名前を入れてる人はその人の投稿が全部検索で引っかかるので、他のグループの事をつぶやいてたらすごくマイナスな印象になってしまいます。
最近 タグ入りとタグ無しでXの検索が分かれるようになったので、タグじゃなくても本文内にグループの名前を入れるだけできちんと検索に引っかかります。
まとめのようなもの
アイドルという立場は「みんな」に話しかけながら、受け取る人がその人に対して話してもらってると思ってもらえたら勝ちです。近道せずにそのライブに対して本気であるということをがっつり見せて、来たいと思うようなチラ見せをして期待感上げて(ここ地下アイドルたらんのよね~~ライブ来て来てばっかで、演目の良さを伝えてくれない)変化をつけてメンバーの情報発信量をめちゃくちゃ多くする、そして正解はそのグループにしかないから、PDCAを回して効果測定をして成功したものをグレードアップしながら続けていくことかなって思います。