レッドシダー天井の大事なポイントは?
レッドシダーという木目の天井です。
ここ数年、とても人気があります。
ひと昔前までは、板張りというと、
国産の杉やヒノキ、ツガといった樹種が多くて、
色ムラがすくなくて、おとなしめ。
杉の場合は、節があったりして、表情豊かな場合もありますが、
色としては、あまり大胆なムラはない方です。
板を張るというと、ログハウスのようなイメージだったり、
和風のデザインによく見られる仕上げでした。
(もちろん、そういった使い方もまだありますよ)
その点、レッドシダーというと、白い部分から
濃い目の部分まで、色幅が大きくて、ムラがあります。
ただ、木目が柾目(直線)で、スッキリした印象ですよね。
この雰囲気であれば、和風とか、ログハウスといったイメージからは
開放されて、モダンなデザインにも合わせやすかったりします。
ちなみに。
一枚目の天井って、無作為に、バラバラに、サラッと
板を張ってると思っていますよね??
実は、そんな簡単なプロセスではありません。
(弊社が関わる場合に限りますが)
立てかけてある木材が、レッドシダーだということは、
話の流れでわかりますよね?
そうです。
ちょうど、天井にレッドシダーを張ってる、すぐそばです。
画像ご覧になって気が付きましたか?
ここに並んでいるレッドシダーって、
一枚目みたいな、すごい色ムラって、ありますか??
多少のムラはあるものの、全体としては、
よく似た色に見えませんでしたか?
そうなんです。
こちらは、似た色を寄せ集めています。
別の場所に、濃い目の色合いや薄目の色合いのレッドシダーが
分けて立てかけてあるんです。
その分けたレッドシダーを均等、均一になりすぎないよう、
バラバラで色ムラを感じることができるよう、
順番を考えて張っているんです。
立て続けに同じ色合いを張ってしまうと、部分的に暗くなりすぎたり、
ちょっと集中しただけで、ずいぶんとムラ感が減ってしまうんです。
さすがに、どの順番で張るのかまでは、細かく指示はしませんが、
どんなことをして、ムラを演出するのかは、大工さんと共有します。
意図が伝われば、しっかりと組み合わせてくれます。
ちなみに、その共有がなく、大工さん任せになると、
大工さんは、開封した順番で張っていってしまいます。
それだと、ここまでのムラ感は出てきませんよ。
意図して、ムラを出している。
そんな感じです。
それともう一点。
木目の柄について。
この木目は、板目といって、先ほどみたいに直線ではありません。
木の切り出す場所によっては、板目の場合もあったりします。
なので。
板目が混ざっていても、おかしくないはずです。
でも。
一枚目にも、二枚目にも、それがないことに
気が付きましたか??
そういうのを購入したんでしょう?と思われますが
層でもありません。
プリントした偽物なわけでもないし、自然のものなので、
板目が混ざっているのも、当たり前なんです。
じゃあ。どうしているのか?
そうなんです。
木目が直線の柾目というものだけをピックアップしていて、
板目はチェックして除いてあるんです!
ちなみに。
板目が入ると、一気に和風な感じに傾くので注意が必要です。
こちらの大工さんは、しっかりとその辺も理解してくれて、
厳しくチェックしてくれているんですよ。
しっかり意思疎通しておかないと、先ほどの色同様、
そのまま順番に張っていきますから。。。
レッドシダーの天井を張る。
そんな時には、実現したいイメージをしっかりと伝えて、
関係者で共有しておくことが重要です。
意識してみてくださいね。