家の中の建具について③
昨日は、開き戸にする場合の
気を付けるポイントについてお話ししました。
「一般的には」こうする。
という考え方はありますが、
それが住まう方に最適なのかは別です。
しっかり考えて決めていただけたらと思います。
今日は、開き戸を決めるに際して、
もう少し気にするといいポイントについてお話ししていきます。
まずは。
開き戸と開き戸が、直角に位置する場合について。
例えば。
居室から廊下へ出る開き戸。
そのすぐ脇にあるトイレの開き戸。
両者が直角に並んでいるとします。
仮に、両者が廊下側に開くとすると。。
開き方にもよりますが、ドア同士が当たってしまうかも。
同時に開けることケースがほとんどない。
そんな説明で、そのまま進めると大変なことになります。
開閉が重なる機会は少ないかもしれませんが、ゼロではないですし、
片側を開けっ放しにしていると、もう一つの開閉がしにくかったり。
直角でなくても。
廊下を挟んで向かい合った場所に、開き戸を設置すると、
これまた、同じ状況になりますよね。
ちょっとしたことなんですけど
使い勝手に結構な影響を与えてしまいます。
なので。
開き戸を近くに設置する場合は、その開き勝手を確認して、
上記のような干渉がないかは、確認しておきましょう。
それと。
設計中で、開き戸の開き勝手を変更するタイミングがあります。
いつだかわかりますか?
って、いきなり聞かれても、想像つかないかもしれませんね。
それって。
電気関係のプロットを確認するプロセスになります。
電気??
と思われた方が多いのではないかと思います。
どういうことか。
電気関係のプロット図とは、コンセントやスイッチ類の位置が
プロットされた図面のことです。
ピンときましたか?
はい。その通り。
スイッチとの位置関係になります。
照明のスイッチって。
開き戸のハンドルが付いている側に、あると便利です。
というか。
そこにないと、かなり不便になります。
開き戸を開いて、すぐの場所にスイッチがあると、
暗い部屋の照明をすぐに点灯できます。
戸の反対側にあったりすると、
開き戸を一旦しめてからスイッチを押すことに。。
それって、大変ですから。
開き戸のすぐの場所に、スイッチを設置できる壁がない場合もあるので
その場合は、思い切って、開き勝手を反転させたりします。
もちろん。
それで、通常の使い勝手が悪くなるなら、本末転倒ですが。。
それも考えつつ、自分なりの使いやすさはあるはずです。
日常の使い方をイメージしながら、検討して、
一番使いやすい開き戸を決めてくださいね。
1本の開き戸についてまで。
しっかりと相談しながら、一つずつ決めていく。
そんな丁寧な家づくりさせていただいてます。
ということで。
明日に続きます。
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