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外壁って何がいいの?⑳(木の外壁4)
昨日は、木であること=燃えるという印象を
ひっくり返すよう、燃えにくくする薬剤を注入した
木の外壁があるというお話ししました。
そのおかげで、法的な意味で、採用が難しかった
街中の家に木の外壁を実現できるようになりました。
それと。
木といってもいろんな樹種があって、
国産杉より、レッドシダーの方が寸法が安定していて、
長持ちするとお伝えしました。
今日は、その話にも関係しますが。。
長持ちしにくい国産杉を使った、別の外壁について
お話ししていこうと思います。
古民家なんかでも見かけるかもしれませんが。
黒い木の外壁ってイメージありませんか?
手で触ると、手が黒くなったり。。
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それって、もちろん。
火事になった後というわけではありません(笑)
意図的に、焦げたような感じにしているんですよね。
それ。
「焼き杉」といって、名前の通り、杉を焼いて、
焦がして、外壁材に使っています。
なぜ焼いてるの??
そう思いますよね。
触ると黒くなるし、見た目が火事の後みたいだし。
実は。
この「焦がし」に、すごく意味があるんですよね。
木を燃えたとすると、じわじわと炭になりますよね。
そう。焦げた感じです。
それって、表面に炭化した層ができているんです。
その炭化した層があると、その奥に火が回りにくくなるんです。
つまり、炭化した層が、防火性能を高めてくれるんです。
しかも。
炭化した層って頑丈で、劣化がしにくくなるんです。
腐食なんかにも強くなりますから。
なので。
炭化した層が保持できれば、メンテナンスって
よほど必要がなかったりします。
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ただ。炭化層も、全く劣化しないわけではないので、
はがれてしまって、下の杉部分が見えてしまうこともあります。
その場合は、再度、焼くわけにもいかないので(笑)
小さい範囲でしたら、黒い塗装してもいいですし、
大きい範囲なら、張替えしてもよいですよね。
そうそう。
この焼き杉って、見た目がかなりインパクトあります。
色というより、表面の見え方でしょうか。
この見え方に、古さを感じたりするとか、
和モダンなデザインにフィットしますが、
モダンなデザインが好き!ということであれば、
もしかすると候補からは外した方がよいかもしれませんね。
それと、最後に。
表面の炭化層を作る方法として、
バーナーを使う方法と、実際に燃やす方法があります。
バーナーの方が、炭化層が薄くなりますので
表面の焦げが好きでなければバーナーで。
長持ちしてほしいとか、その表情が好きなのであれば、
しっかり炭化層を確保する方がよいかなと思います。
ここ最近、特定の範囲で人気の外壁ではあるので、
いろいろ参考で画像探してみてください。