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屋根はどれがいい?⑤(金属屋根2)
昨日は、金属屋根のお話しでした。
屋根の勾配を緩くできたりするので、
モダンなデザインには相性がいい。
定期的なメンテはオススメしますが、
カラーベストみたいなリスクは少ないですよ。
そんな内容でした。
金属屋根として、「大枠」は昨日の内容でいいのですが、
もう少し、踏み込んだこともお伝えした方が
よいかもしれないので、今日そのお話しとなります。
素材として、金属(ガルバニウム鋼板がメイン)
を使うということについての説明はしました。
実は。
金属屋根って、葺き方に種類があるんですよね。
葺き方で、見え方とか勾配が違うので、
その辺をお話ししていきたいと思います。
まず最初は。
金属屋根でよく採用されている葺き方として。
「立平葺き」があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1700262476372-QoApAUeZYK.jpg)
水が流れる方向に、立ちあがりがあるのが特徴。
見た目のデザインで、そうなってるわけではありません。
金属板の両側を立ち上げて、溝みたいにします。
その立ち上がり同士を並べて上から塞ぐ葺き方です。
屋根の上から下までを一枚の金属板で、
溝みたいになっているので、雨仕舞がとてもよいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700262476357-JYZMrwUN9o.jpg?width=1200)
瓦とか、カラーベストの時って、水が流れる方向に
つなぎ目ができるので、強風とかで、水が逆流すると、
水が、内側に入ってしまいます。
ただ、立平葺きの場合は、水が流れる途中に
つなぎ目がないので、逆流しても安心です。
唯一、立ちあがり部分から入る可能性はありますが、
上からふさぐ際に、しっかりコーキングするので。
コーキングといっても、紫外線を浴びませんから、
劣化はかなりしにくい状況にできます。
ということで。
立平葺きの場合って、勾配が、かなり緩くできます。
すごくいい葺き方なんですけど。
建物の形状が複雑な場合は注意が必要です。
一枚の板で上から下まで流せるといいのですが、
途中で途切れたりする場合は、雨仕舞が悪くなります。
「立平葺が雨仕舞がいい」
という表面的な捉え方ではなくて、
間取りや屋根形状を踏まえて、
総合的に判断することが、とても重要です。
長くなってしまったので、別の葺き方については、
明日お話ししますね。