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o016.【新商品開発の発想法】価格を仮決めすると、アイデアがまとまる
昨日は、経営革新計画の策定支援のお仕事。
製造小売りをやっている会社さんで、地元の素材を使った商品を開発したい!ということで、お話を伺いました。
聴けば、長いこと自社ブランドで新商品開発をしていないらしく、どのように進めていけばわからない、というお悩みでした。
といっても、お話ししていると、アイデアは沢山あるし、面白い発想もできる人で、会話の中にも商品案が次々とでてきます。
はて?何に困っているんだろう?と思っていました。
が、どうやら、作ろうと思えば何でも作れる分、具体的にどういう商品構成にしたらいいかわからない、という状態でした。
あ、これは、枠をつけたほうがいいパターンだな、
と思い、いくつかある枠のなかから、
「もし売値2,000円で販売するとしたら、どんな商品になりますか?」
と伺ってみました。すると、
それなら、割とよいものができちゃう!
と、スイッチが入ったようで、思考がどんどん動きだしたようです。
販売手数料30%としても1,400円なら、パッケージにも立体的にできるかも
せっかくなら原料のイメージが伝わる○色にしたい
ただ、容器に色を付けると1,000個単位になっちゃう…
あ、でも、その色ならちょっと大きさ違うけど別の商品で使ってる!
そしたら、試作品もすぐできるし、テスト販売しながら声が集められる!
と、いつの間にか次回の面談までに試作品作ってきます、という話になってしまいました。
マーケティングの4Pという考え方があります。
Product(プロダクト:生産する商品やサービス、ブランディングなど)
Price(プライス:商品やサービスの価格、支払い方法など)
Place(プレイス:流通させるルートや販売場所など)
Promotion(プロモーション:広告宣伝、販売促進など)
の4つを取って4Pというそうです。
そういえば、まだ若かりし頃。ブックオフの少年マンガの欄に、4P田中くんというマンガがありました。
若かりし私は、
「え?こんな過激なタイトルのマンガが、少年マンガの棚に並んでいいの?」
と思いましたが、4番・ピッチャー(pitcher)田中くんの略だと、後で知り、一人で恥ずかしい想いをしたことがあります。
あ、マンガ面白いのでおすすめです。たぶん、2回ぐらい読破しました。
てか、Unlimited対象商品になってるので、後で読もーっと!
閑話休題
マーケティングの4Pの内、価格(PRICE)の話。
コンサルタントとして仕事をし始めた時は、中小企業の支援でPriceを使うときってあんまりないなーって思っていました。売れそうな価格って決まってるし、相場に合わない価格じゃ売れない、みたいに思っていたので。
が、最近は、Priceこそ、これまでの発想を変えるポイントがあると、いろいろな方から教わり、考えを変えるようになりました。
原価がいくらだから売値はいくら、ではなくて、○○円で売るならどういう商品・サービスにする?という考え方
もちろん、最終的には相場に落ち着くかもしれません。
でも、相場に縛られて●●円じゃなきゃ売れないから、と考えを停止させるよりは、○○円で売るなら?と考えていろいろなアイデアを出すのは楽しいです。
しかも、事業計画の段階であれば、紙とペンがあれば、費用0円でできちゃいますし、本当に売れそうなアイデアがでたら、それこそ利益に繋がっちゃいます。
ぶっちゃけ、今回のケースも、実際に2,000円で売るかどうかは、この後決めればいいことです。
仮にその商品・サービスを○○円で売るなら?どうしますか?
自分も、つい安く安くサービスを提供しがちになっていたので、改めて、メニュー見直してみようと思いました。