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生理は終わったはずではなかったのか

昨夜、夜のクスリも飲んで早々に静かになった娘、日中ずっと寝てたのにまた寝るのか、それはそれでいいか、と思っていたら、急にドカドカやってきて「お風呂はいるね」と言い出しました。

「いいよ〜」

突然の状況にも対応できるよう、お風呂は既に一度沸かしてあります。なので軽く温め直すだけで適温です。

体重は最大タイ記録でした。私より10キロ以上重いのです。見境なく暴れられると抑えるのも大変です。

風呂では歌など歌っていました。掃除もしてピカピカなので気持ちいいのでしょう。よかったよかった。

風呂上がりのアイスも買っておいてよかった〜。アイスを食べるか聞くまでもなく、自分で勝手に見つけて食べていました。探しものが絶望的にダメな娘もアイスだけは探せます。まあ、冷凍庫を開けたらすぐにわかる場所に置いてあるので。とはいえ、本当に調子が悪いと目に見える場所にあっても見つけられないということも頻繁です。見えてるけど見えていない、いや、見えているけど見ていない、悪いとそんな状態になります。

アイスを食べ終え、和室で静かになりました。寝るのかな。まあしばらく寝なくてもいいけど。

さて、この時間からだと洗濯機を回しても今日中に乾燥までは終わりません。あまり遅い時間帯に爆音の洗濯乾燥機を回すのも気が引けます。なので、明日の日中にタイマーをセットすることにします。

娘のパジャマと下着が洗濯機の外に置いてあります。なんだか嫌な予感がします。

悪い予感が的中です。下着もパジャマも血塗れでした。でも、生理は終わったはずではなかったのか。娘の言うことは全然当てになりません。

これだけ血がついていると他の洗濯物と一緒に洗うわけにはいきません。手洗いで血をしっかり落とす必要があります。しょうがない。これがまた、生理の真っ最中ぐらいの血の量です。なんなんだ。手洗いだけでは落ちないレベルの付着具合なので、最後の手段のオキシドールです。オキシドール(過酸化水素水)を使うとかなりひどい血の汚れもキレイに漂白できるのです。要は酸素系漂白剤なのですが、殺菌も兼ねているので匂いも落とすことができます。非常に強力なので、いちおう最後の手段としています。漂白だけに関して言えば、酸素系漂白剤の粉とスチームアイロンのスチームという手段もあります。娘が高校生の頃、ブラウスの脇や首周りの黄ばみには漂白剤の粉とスチームでした。酸素系漂白剤は温度が高いほうが効果が高いので、この組み合わせの効果は劇的でした。中学生の頃に読んでいた日本海軍の話でふんどしや下着を煮込んで洗濯するという描写がありました。あれも酸素系漂白剤に漬けた洗濯物を高音で処理するということだったのだと思います。漂白剤と高音のお湯、確かに色は抜けるし匂いも消えるのですが、ゴワゴワになるんですよね。娘もブラウスも最後のほうはゴワゴワでした。

あとで寝ないでプラプラしている娘に「生理終わったんじゃなかったの」と聞いたら「わかんない」と言っていました。わかんないのか。わかるだろ。わかれよ。

夜のクスリでリングルアイビーを足したのはよかったのかもしれません。リングルアイビーは生理痛にもとてもよく効くそうです。

朝、娘は夜中に起きなかったでしょうか。キッチンを見るとコップがあります。ということは起きてたんだな。

朝は起きてきません。生理のタイミングがおかしなことになっているので眠気がひどいのでしょうか。

そういえば深夜に娘が「ネギ納豆が食べたい」と言っていました。

「今、ご飯無いから無理だよ」

「ネギ納豆が食べたい」

「明日の朝、ご飯炊いておくから」

「明日の朝、ネギ納豆食べる」

「食べていいよ」

そんな会話をしていました。

娘が納豆に入れて食べられるようにネギを刻んで大きめの器に入れておきます。納豆の横に置いたので、納豆を入れて食べてくれるでしょう。ネギ納豆、そんなに食べたいのか。納豆は健康によさそうだからいいけど。

出勤。午前中はイレギュラーな作業をちょこちょこと。午後はしばらく前から取り掛かっている外部のデータベースの整備。これ、案外重要かもなあ。そして取引先へのお知らせ一斉同報。効果があることを期待しております。

退勤。買い物は牛乳やその他諸々。炊飯器のご飯は残ってると思うけどどうだろうか。

帰宅。寝てます。キッチンには色々食べた残骸があります。色々食べたんだな。しばらくしたら起きてきました。

「ネギ納豆食べたんだ」

私が聞いても完全な無の表情です。

「ネギ納豆、ネギだけ入ってたから納豆足して食べたんでしょ」

娘が生き返りました。

「ネギだけ食べた」

「……なんで?」

どうやら状態は悪いようです。生理が始まったか終わったかわからないのも納得です。

今日の夜はリスパダールの液剤を飲んでもらいました。クスリの量、微妙に足りないんだろうなあ。娘のことは、本人にも私にも医師にもわからないのです。(元)妻はわかると言っていました。わかる気がするということだと思います。わかる気がするとわかるは別物です。私はわかる気もしません。なにもわかりません。

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高島利行
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