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オレの副業がががががッツ

ええ、しばらく前から兆しはありました。警告を受けていたんです。身に覚えがないのに疚しさが募る、そんな文面でした。オレがなにしたっちゅうんだよ。

それでもいちおう曖昧模糊とした文面を何度も何度も読み返し、言われた通りに対応せねばと殊勝でかつ神妙な面持ちで心当たりを手繰り寄せます。やはりわからない。何をどうしたらいいのか、書いてある文章の意味は分かるのにその文章が指し示す核心が見えてこない。

こうなると気持ちばかりが焦ります。焦りすぎた私は最初の警告メールを見逃していることに気が付きました。どこを探せばいいのか、気持ちだけが先に進んで空回り、正しい場所にたどり着けなくなっています。

実は、だいぶ前に別のところから似たような警告を受けていました。その時は「これこれこういうことになっていますが、その理由はこれこれのようです。なお、これこれについては規約に違反していると思われるのでご確認ください」みたいな警告メールでした。この内容でも「なにをー」と逆上しそうな気持ちを抑えるのが大変でしたが、探す→確認する→連絡する→了承を得て解決→その旨を連絡→先方からの確認、という流れで具体的に行動すると、なんということはない、案ずるより産むが易し、終わりよければすべてよしで三方一両得というキレイなエンディングでした。

しかし、今度は違います。何がどの規約にどういう具合に違反しているのか、書いてはありますが具体性が全然ないのです。仕事でこんな曖昧な報告とか連絡とか相談とかしたら上司にぶっ飛ばされっぞ。もしくは次から「キミはいいから」ってすっ飛ばされちゃうぞ。

色々不満ありつつも規約を読み直したりなんだりしているうちに、当初に登録してからずっと変更していなかった項目の存在に気が付きました。あ、そういえばこれ、都度変更しないといけなかったのかも。慌てて修正や追加。これでどうだ。先方の指定したフォームで報告だ。

警告が消えました。やった、やったよ。これでよかったんだ。めでたしめでたし。

と思ったらしばらくしてまた似たような警告が。あれ、前回の報告じゃだめだったってことか。んー、でもそうなるとこっちじゃわかんないこともあったりなかったり。別のところからの警告みたく具体的に示してくれるとありがたいけどそうじゃないんだよなあ。別の外資もそうだった。電話で相談できますよって機会に日本の窓口に聞いてみたのに「その件についてはこちらからは具体例などお伝えできない。会計士や税理士に相談していただきたい」みたいな返事でさあ。会計事務所に聞いてもわかんなかったから聞いてんだよ、なあ。

今回はお電話の機会もないのでこちらが一方的に煩悶するだけです。なんという不均衡、圧倒的な片務性、理不尽。また規約を読み直します。ひとつ、明らかに引っかかっているのを見つけました。しかし、警告メールではその問題に触れていないんだよなあ。警告メールのご指摘はやっぱりこっちでは把握しきれないことを求められてるんだよなあ。まじ困ったよ。

結局、規約に違反しているところと、探せる範囲で見つけられた逸脱について報告しました。多分これで大丈夫でしょう。というか大丈夫であれ。大丈夫ってことにしておいてくれ。

お、消えた。警告が綺麗サッパリ消えました。よかったよかった。あれでよかったんだな。そうだよな、あれ以上は無理だもんな。

今朝、アカウントが閉鎖されました。

アカウントが閉鎖されました。

閉鎖されました。

閉鎖。

オレの副業収入がががががッ。

オレの副業収入がががががッ。

昨年トータル70万ぐらいの副業収入のメインだったプログラムのアカウントが閉鎖。

マジか。

マジだ。

へえー、こんなことってあるんだー。

ふぅーん。

へえー。

ここに至ってようやく似た事例について検索してみました。なんだろう、規定の回数に満たなくてとかそういうのはよくあるようですが、そこそこのボリュームで回転していたアカウントが突然BANされるというのは……、まあ、調べ方が足りないだけであるんだろうな。

いい勉強になりました。

今年もけっこう当てにしてたから開業届とか出したのになあ。なんだよ、これ。この結末。

やっぱり副業だろうが本業だろうがプラットフォームに首根っこ掴まれてたらダメだな。痛感。

それにしても、なんでこんなに人生向かい風なんだろうなあ。

しばらく稼がせてもらっただけでもよしと受け止めるべきなんだろうけども。

なんか微妙に腹も立つ。

けど、諦めます。

捲土重来。

なんか別の手を考えます。


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高島利行
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