見出し画像

一日置いて効いてくる

健康診断は木曜でした。諸々の検査の締めくくりはバリウムを飲んで消化器の検査です。ぐるんぐるん回らないといけないのが面倒なだけで特に困ることもありません。検査の最後に下剤をもらいます。バリウムが固まるとひどい便秘になるのです。なので、下剤とたっぷりの水分で出してしまわないといけません。下剤はその場で飲んだあとにも飲めるようにもう一回分を渡されます。しかし、飲んだことはありません。なぜなら検査後に飲んだ下剤がすぐに効いてすっかり出し切ってしまうからです。毎回、それで困ったことは本当にありませんでした。今回までは。

木曜日の検診のあと、昼食は会社の近所の中華料理店でもやし麺でした。夕食も麺、味噌煮込みうどんでした。そのあとチョコレートと低糖質クロワッサン。あまり食欲がなかったわりにけっこう食べました。だるさがひどかったのはなんだったんだろうか。

金曜日の朝はまったく食欲が湧かず。高速モードのご飯も炊けていなかったので食べませんでした。食べたくない時は無理に食べないに限ります。昼は「天ぷらが食いたい」気持ちが昂じて駅の近くの蕎麦屋で天ぷら定食。んー、微妙。やはり途中で通り過ぎた有名店にするべきであったか。でも11時半なのに店の外まで行列が出来てたんだよなあ。行列は苦手なんだよ。コロナの最中はあそこもあんなに並んでなかったんだよなあ。でもコロナ以前は並んでたな。昔から行列なんだよな。暇な若い頃に何度か並んだことあるけど、今となってはもう並びたくはないかも。とりあえず天ぷらが食いたい気持ちは収まったのでヨシとします。

昨日の夕食はなんだったかなあ。まったく思い出せない。ご飯が残ってたからなんか食べたけどなんだったか。ああ、そうか、面倒だから納豆茶漬けにしたんだった。そうだそうだ。

そして今朝、急な腹痛でトイレに駆け込んだらなんかいつもと違います。これは一体。

そうかッ。固まってるんだッ。

これはちょっとマジ予想もしていなかった展開で、しかも猛烈に痛い。痛いです。そして出ない。まったく出ない。出る気配もない。けど、出たがっているのは間違いない。そのせいで痛い。痛い。

出たがっているなにかをなんとか落ち着かせて居間に戻って考えます。固まっているということは柔らかくしないとダメなんだな、きっと。何ができるかというとやはり水分か。下手に腸が動くと出ないのに出たがりでまた大変なことになるはず。なのでコーヒーはやめておこう。無難に水だな。

ガブガブと水を飲んで様子見です。こうなるといつでもトイレに駆け込めるのが優先なのでゴミを出したり買い物に行ったりは不可です。

(元)妻が便秘がちで「塊が塞いでる」みたいなことを言っているのを笑って聞いていたのを思い出します。楽しいやつだった。でもあれか、これがまさにってやつだったんだな。これはツライわ。あの時は笑ってすまんかった。

娘は熟睡しています。寝ていてくれてよかった。娘が起きているとトイレを使いたいタイミングで娘に邪魔される可能性もあります。娘に悪気はなくてもそれは厳しい。厳しいです。

とかなんとか時間を過ごしていたらまた波が来ました。今度も痛いだけで出ないのではないかという不安と案外スルッと出てくれるのではないかという期待。

激痛。ダメっぽい。痛いままにっちもさっちも行かない状態。どうしていいのかわからない状態。トイレで耐えます。出るにしても出ないにしてもどちらかで解決してほしい。でも、どちらにも傾かないまま痛みだけが。

やばい、娘が起きてきた。

「パパ、トイレだけど、お腹痛くてもうしばらくかかるから、ごめんね」

先に声をかけておきます。もし娘が我慢できないと言ってきたらどうにかしないといけません。でもどうにもならない。かったい塊が宙ぶらりんで動かない。泣きそう、ではありませんがそんな気分ではあります。

諦めてなんとか引っ込んでもらう方向に進めようと頑張りますが、簡単には引っ込んでもくれません。そりゃ、今朝からここまでこちらの気持ちでどうにかなっていないわけで、今さら急に引っ込んでくれるものではないはずです。

それでも流石にそろそろ娘にトイレを明け渡さなければなるまいと覚悟を決めようとした段階で流れ、もしくは雰囲気が少し変わりました。これは、もしかして出てくれるのかも。あ、出てくれるんだ。よかった。出てくれるんだ。

出ました。出る時はスルッと。

それにしても、バリウムで固まるって、こういうことだったのか。今まで一度もこういう目にあったことなかったんだけどなあ。二回目の下剤も捨てずに取っておくべきでした。後悔先に立たず。それにしても一日置いてだからなあ。もっと水分だけでも摂っていたら違ったのかも。そういえば金曜日はあまり水分を摂っていなかったな。あれがよくなかったんだな。

いいなと思ったら応援しよう!

高島利行
いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。