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深夜のワシワシMAX
昨夜、コンビニに行く前に娘に聞いてみました。
「なんか買ってきて欲しいものある?」
「ワシワシMAX」
思ったとおりだ。なんとなく今日は「とみた監修デカ豚ラーメンワシワシMAX」かなあと思っていた通りだ。
「パパね、ワシワシMAXって言われるんじゃないかって思ってたんだよ」
嬉しすぎて娘にそんなことを言っています。
私の言っていることに合点が行かず訝しげな表情の娘。
「いや、パパね、コンビニに買い物に行くって言ってなんか買ってきて欲しいものあるって聞いたらワシワシMAXって言われるんじゃないかって思ってたら本当にその通りだったからなんか嬉しくて」
私が言うわけのわからないことに対して愛想笑いを浮かべる娘。そうだよなあ、わけわからないよなあ。
「買ってくるね、ワシワシMAX。無かったらごめんね、ワシワシMAX」
「んあ」
適当な娘に見送られ、資源ごみを抱えて家を出ます。資源ゴミは一時保管場所で分類。そのあとにいよいよコンビニへ。
あった、あったよ、ワシワシMAX。
私の分はワシワシMAXではなくチャーシュー麺にしてみました。これはどうなんですかね。
帰宅。娘はテーブルに着いて待ちかまえていました。
「温めるけど電子レンジの時間計算するから待ってて」
容器に書いてあるワット数✕秒数を電子レンジで使えるワット数で割って温め時間を計算するのです。けっこうかかるな。
熱々に温まりました。ラーメンは熱々じゃないとダメだよな。
ワシワシと食らいつく娘。
「美味しい?」
「美味しいよ」
無心で食べ続けます。お腹空いてたんだなあ。夕食のチーズトーストは流石に足りなかったな。でも体重は少し減ってるんだよなあ。この調子で着実に減らしていきたいけど深夜にラーメン食ってたらダメだよな。
私のチャーシュー麺はワシワシMAXよりだいぶ短いレンジの時間でした。こんなに差があるのか。不思議だな。
若い頃は酔っ払った後の深夜にラーメン、よく食べたなあ。あれだけ飲み食いしても太らなかったのは若かったからだよな。一時期住んでた南千住の南口の屋台のニンニクラーメン、うまかったなあ。仕事で通っていた秋葉原にあったいすずのラーメン並は昼によく食べました。飯田橋で働いていた頃に近くにびぜん亭がオープンして通ったのも懐かしい。今の会社のすぐ近所で開業したとんこつラーメンの店、自分は嫌いじゃなかったけどイマイチ繁盛しきれずに閉店するという日に気がつかずにいつものつもりで入ってお勘定の時に辛子高菜をもらったりもしたなあ。
娘はこれから先の人生でも飲み会の帰りに締めのラーメンを食うことはないでしょう。締めのラーメン以前に飲み会に行くことがないか。それを思うと、たまに「とみた監修デカ豚ラーメンワシワシMAX」食うぐらいはいいかもな。
あ、そういえば。
「あのさ、ほら、あっちの駅の近くに二郎ってあるじゃん」
「知ってる」
「あそこよく並んでたけど、パパ、あそこでは食べたことないんだよね。二郎はさあ、神保町の二郎で一回だけ食べたんだけど負けそうだったよ。二郎好きなヒトのことジロリアンって言うらしいよ。ワシワシMAXも二郎系なんだよね」
またわけのわからないことを抜かしてやがるという感じでガン無視を決め込む娘。娘も二郎に行くことはないんだろうなあ。でも二郎は行かなくてもいいかも。あれは食べたいヒトだけが行けばいいよ。無理して食べてもいいことないと思うよ。パパはね、もう一回行こうとは思わないなあ。パパにも娘にもコンビニのラーメンぐらいがちょうどいいよ。二郎はね、凡人にはなんかちょっと無理があるというか、そんな気がするんだよね。
娘、完食。
「おやすみ〜」
たまにはいいよ、深夜のラーメン。また食べような、深夜のラーメン。
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