県民なのか? そうなのか?
※画像はnoteが提携しているCANVAの画像生成AI機能(Stable Diffusion)を使って描いた千葉県のイメージです。
この土日は持ち帰りの仕事(3つ)と確定申告(e-Tax)と趣味と実益のWeb制作と、やりたいことが山盛りでした。結果、持ち帰りの仕事ひとつは着手するも終わらず、もうひとつはなんとかある程度まで進めて残りは月曜以降に、残るひとつは未着手、確定申告はマイナポータルとの連携を終えて雑所得の入力の途中まで、趣味と実益のWebサイトは未着手で終了でした。昨日は猛烈に眠かったんだよなあ。起きていられないぐらいに眠かった。今日は起きていられるぐらいの眠さ。どちらにせよ眠いのか、オレは。
昨日の娘はなんかこっちがどっと疲れる感じでした。土日は疲れます。(元)妻がいる時もそうでした。あの頃も(元)妻ではなく娘が疲れの原因だったのかと思うと今の休日の疲れも納得です。そして、疲れの源から解放された(元)妻はすっかり心が軽くなりイキイキしてるのかと思うとなんだかちょっと腹立つわ〜。
とにかく、明日から平日なので、少し楽になりそうです。ああ、でもこれ、定年で毎日家にいるようになったら絶対に煮詰まるんだろうなあ。それはそれで今から心配だな。
昨日の娘はなんか疲れるいやな感じでしたが、今日は、朝のうちに数回「死ねええええええええええ」と叫んだ後は比較的穏やかに過ごしています。「死ね」「死ね」とは言っていますが声が小さい。ほぼつぶやきです。これぐらいだと「死ね」とか「死刑」とか言ってても絶叫と比べるとなんということはないですね。慣れって恐ろしいです。
作業の息抜きでSNSを覗いたりするわけですが、今日は驚愕の発見がありました。福井弁では「しね」は「〜して」とか「〜してくれ」という意味なのだそうです。県内では「はよしね」「ゆっくりしね」「さっさとしね」などと普通に使うそうです。そうだったのか。言われてみると聞いたことはあるよう気もしますが、今の私にとっては違う意味を持っています。
これ、娘の「しねええええええ」という叫びに余計な意味を付け加えて混乱させられないだろうか。
娘の妄想や思い込みに娘が思ってもいない解釈や方向性を加えることで妄想の本来の方向を少しだけ曲げてしまうというチャレンジは以前から何度も繰り返しています。うまくいくことは滅多にありませんが、ごくまれにしばらく娘の妄想がしぼんだ感じになることがあります。今回はいけるんじゃないのこれ。
ということで、半分寝ながらぶつぶつと独り言を喋っている娘に声をかけて検索したスマホの画面を声に出して読んでもらいました。娘にしっかり読んでもらいたい時は声に出して読んでもらうしか方法がありません。声に出しても内容はザルに注いだ水のように素通りですが、たまに小さな表現が琴線に触れたりします。
今回は見出しから目に止まったようです。「はよしねや」はピンとこなかったものの「お前がしねや」で既に引き込まれていました(というほどのあれではありませんが)。その勢いで最後まで全部声に出して読んでもらいました。「ゆっくりしね」「たくさんしね」ではちょっと笑ってました。
いける。これは、いける。
読み終えた娘に「いやあ、いっつも『しね』『しね』言うのなんでだよと思ってたけど、福井県民だったんだってわかったらすっきりしたよ」
「福井県民じゃないよ」
と言いつつ娘は笑っています。面白かったんだな、琴線に触れたんだな。
「いや、福井県民なんだよ、きっと」
「違うよ」
まだ笑っています。これだよ、これ。
東京の端に住んでいる娘は千葉県の高校に通い、千葉県の大学に合格しました(1年の前期で中退)。その頃もよく娘に「もう千葉県民だな」とか「どんどん千葉県民になっていく」「もうすっかり千葉県民」などと話していました。あの頃も「違うよ」って言ってたな、娘。
それとは別に思うのが(元)妻のことです。書き置きを残して突然出ていった(元)妻は出身の埼玉県に戻っていました。人生の半分以上を都民として過ごしていたはずなのに県民の魂が抜けきっていなかったのです。そういえば『翔んで埼玉』はわざわざ池袋の映画館に観に行っていました。映画館内、すごく盛り上がっていたそうです。
そして、もうひとつ、私は今朝見た夢を思い出していました。夢の中で私は千葉県の川沿いの戸建てに引っ越しています。大きな街道に出るまでは古い商店街でした。今まで住んでいたマンションは貸し出すことになりそうです。リフォームの相談をしていました。娘の存在が見当たりませんが、娘は本当に千葉県民になれたんだなとか、夢の中の私はそんなことを考えていました。
夕食のあとも娘に福井弁の話をしました。笑っていました。福井県民だったんだと言うと違うよと言います。どうでもいい話ではありますが、どうやら何らかの引っかかりは作れたはずです。いい方に働いてくれるといいのですが、どうでしょうか。しばらく様子を見てみます。
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私と(元)妻と娘とのあぶなっかしくて色んな意味で「おかしい」日々を淡々と書いているこのnoteが本になりました。書店で見かけることの滅多にないレアアイテムです。お求めはお早めに。