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絶望的な夢と最悪のバッドタイミングと虚無スパゲッティ

昨夜は収まったかと思ったら叫んでを繰り返しつつ、10時ぐらいに静かになって寝たようです。私はその間スターシップの打ち上げのライブ中継を見ていたのですが、最終的に40秒前でカウントダウンが止まり、打ち上げは中止になりました。木曜日に打ち上げるそうです。自分は心のどこか奥底で「スターシップ、もしかして打ち上がらないのでは」と疑っています。国から金を引っ張るための茶番なのではないかと、そんな気持ちが抑えても抑えても沸き起こってきます。だからこそ、サクッと打ち上げてそういう疑いを晴らしてもらいたいのです。スカッとしたい。もうここまで来るとそういう気分です。

私も早めに寝ました。

夢を見ました。人生の後悔がまとめて押し寄せてくるような絶望的な夢です。途中で夢だと気がついて、それでも絶望は止まりません。手を変え品を変え、これでもかというぐらいに私の心の弱いところを抉ってきます。このままこの夢を見ていたらおかしくなってしまう。そう思ったところで目が覚めました。まだ外は真っ暗です。時計で時間を確認することはしませんでした。下手に時間を見るとなにか別のおかしな考えに囚われてしまいそうな気がするのです。もう一度寝るか迷います。寝たらまた夢を見そうです。さっきの夢とは違っても、それもまた私の無為と悔悟を全方位から責める恐ろしい夢になってしまいそうです。

一旦トイレに行きました。娘の部屋は静かです。寝ているのでしょう。

ベッドに戻って横になります。寝るのが怖い。

寝てはいないのに先ほどの変奏のような夢が押し寄せてきます。押し寄せてくるというより、身体の奥底のどこかわからないところから湧いて出てくるような、そんな感じ。ぐるぐる回ります。これでは眠れない。

しょうがないので覚悟を決めて、スマホに夢の内容をメモすることにしました。そこそこの分量になってしまいました。書くことで急に落ち着いてきました。書いてよかった。ただ、これはもう本当に思い出さないほうがいいぐらいにツライ。書いている途中で『最後の誘惑』という映画を思い出しました。あの映画で描かれた身体の奥底から突き上げ、突き破るような悔悟。原作の『キリスト最後の誘惑』も読みましたが、原作は非常に難解な小説でした。あの悔悟は最後に導かれた成就と対になっています。とか、そんなことを考えると気持ちはさらに落ち着いてきます。書いてよかった。

4時過ぎでした。そこからまた寝ました。

スマホの目覚ましが鳴るより前に起床。私の朝食の準備をしてから、娘の日中の食事用に買っておいたタコのぶつ切りを別の器に移してわさび醤油をかけておきます。これは食べるだろうな。昆布細切りも器に盛ってこちらはポン酢醤油。これも食べそう。ご飯はあるので、足りなかった時のためにレトルトカレーをテーブルの上に置きました。まあ、これ食べないで納豆ご飯とか玉子かけとかでもいいや。

私の朝食は虚無スパゲッティーです。虚無と言いつつベーコンとソーセージと長ネギを入れてしまいました。逆に会社に行くのでニンニクはガーリックパウダーをひと振り程度にしておきました。なるほど、これは簡単。そしてけっこううまい。今度、娘にも作ってあげよう。

出勤。眠い作業は最後まで完了。しかし、なんだか色々ちぐはぐな感じで調べておかないといけないことが増えたりなんだり。あと、先日ChatGPTにぼんやり投げてヒントをもらった話を具体的な話につなげようとしたりなんだり。すっかり忘れていたGoogleスプレッドシートの関数でAPIを使えるようにしたワークシートを社内でおためし用に共有したり。なんかこれ、けっこう前に使えるようにしてたのに完全に忘れてたんだよな。

退勤。最寄り駅までの途中で初めて入るコンビニに寄ったりなんだり。不思議な造りの店舗でした。新しいスーパーで弁当を購入。炊飯器のご飯は無くなっているはず。

帰宅。冷蔵庫の中のタコわさと昆布は手つかず。娘は部屋で喋っています。声をかけたら返事はあり。でも出てきません。もう少し寝てるのかと思ったら、いつの間にか出てきて何も言わずに弁当を食べ始めようとしています。

「待って。弁当あたためるから」

(元)妻が骨折の手術のあとに戻ってきた時に動き回るのが大変だろうと電子レンジを居間のテーブルの端に置いたらこれがとても便利で定着しました。なんで今までこうしなかったんだろうと思うぐらい便利です。それまででゃキッチンの一番奥に置いてあったのです。どう考えてもテーブルの上にあったほうが便利だわ。

いちおう、タコわさと昆布を娘に勧めてみます。

「これ、タコわさだけど、食べる?」

「食べる」

「……もしかして、なんだかわからなかった?」

「んあ」

タコワサだったら食べるはずと思っていたのは正解です。娘がタコわさだと気が付かないというのは完全に予想外でした。

「これ、昆布細切り、ポン酢かかってるの、食べる?」

「食べる」

こっちもなんだかわかっていなかったようです。

昨日と違って今日は叫びません。薬も飲んで風呂にも入りました。久しぶりに睡眠薬も飲んでもらいました。よく眠れるかもよ。よかったよかった。

いや、よくない。明日役所に持ってく委任状に署名してもらうの忘れたよ。

娘の部屋の外から「出てきて〜」と呼んでもガン無視です。ガッツリ喋っているのに、私の声には反応しません。失敗した。このまま寝てしまったら明日の朝も起きないかも。役所にはあさイチで行かねばなりません。困った。

その後、1時間ぐらいしたら出てきたので書いてもらいました。ものすごく顔を近づけて書いています。また目の使い方おかしくなってる。でも書いてくれたのでよかったです。


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高島利行
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