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自分は除霊とか悪魔祓いとかこれっぽっちも信じておりませんので

宗教がこの世から無くなってほしいと願うのと同様に霊とか魂とか気とかそういうのは自分はまったく信じておりません。すみません。なんだろうなあ、どうしてそういうのを信じられるのか逆に理解ができないというか。信仰とか要らないなあ。本当に心の底から、世界中から早く宗教や迷信が無くなって欲しいです。今はもう21世紀なんですよ。何百年とか何千年も前の、スマホや飛行機どころか車や電気製品も無かった時代のほぼ妄想を今のこの時代にどうして信じることができるのか。本当に不思議でしょうがないです。もうそういうのはやめましょうよ。やめましょう。

かつて宗教が精神の病を救う道であると信じられた時代は間違いなくありました。修道院や寺院などには世俗で生きていけない子供が託され、修行という名目の日々の過酷な労働の中で命を落としたという記録は幾らでも残っています。

何年前だったかなあ、統合失調症の患者が霊能者による除霊だかなんだかで水垢離だかなんだかやってたら死んでしまったという事故なのか事件なのかという出来事がありました。除霊で病気は治りません。ちゃんと病院に行って薬を処方してもらいましょう。

数年前には欧州の修道院で統合失調症の修道女が仲間から悪魔祓いとかなんとかで死んでしまったという事故だか事件だかもありました。悪魔なんていないんですよ。悪魔を生み出すのは人間の迷信です。ちゃんと病院で診てもらって薬を処方してもらいましょう。

今の薬が特効薬だとはまったく思っていません。それどころか「もうちょっと効いてくれよ」と常に思っています。しかし、残念ながら現状では今の薬以上の治療は見当たりません。病気と真面目に向かい合う過程に迷信が入り込む余地はありません。統合失調症に限らずです。

世の中には薬や医療を信用できない方や医療を越えた超自然的なチカラに期待を寄せる方がたくさんいらっしゃいますが、自分はそういう期待は持ち合わせておりません。AIによる医療論文の解析などには期待しています。科学だけが人類の未来を切り開くと思っています。信仰は不要です。

娘の妄想独り言を聞いていると信仰の素朴な初期形態は妄想だったんだろうなあと、そんなことはよく思います。薬が効いているので最近はあまり言いませんが「頭の中で声が聞こえる」とか、もうかなり宗教体験に近いところに行っていると思います。「頭の中の声に命令されている」とか「頭の中の声に動かされている」とか神秘体験そのものだよなあ。本人にとっては現実との区別は一切ないからなあ。そういう渦中にいると妄想を妄想と認識することはできません。どれだけ有り得ない妄想でも本人にとっては事実なのです。

私の父の火葬からの帰り道のバスの中で「すべてがつながったッ!」と言い切った娘の表情を思い出します。あれは本当に怖かった。

宗教にハマってなくても、除霊やお祓いみたいな迷信が好きな人はけっこういらっしゃいますが、私はそういう方向性は持ち合わせておりませんし、これからもそういう方向はご遠慮いたします。21世紀は科学ですよ、多分。

科学科学って、それもある種の宗教なんじゃないのというご指摘はあるかもしれません。宗教というか信仰というか心の拠り所というか。それを言われるとちょっと考えます。確かに科学信仰も行き過ぎるとよろしくありません。ヒトは科学のみにて生くるにあらず。科学も今は正しいと思ってもガラッと変わることはよくありますしね。でも、だからこそ、つまり科学は自らを否定できる可能性を常に持ち続けているという点こそが信頼に足るというかなんというか。

子どもの頃からずっとそんなことを思っています。そういうところは変わってないなあ。死ぬまで変わらないと思います。

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高島利行
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